――近年は円谷プロとコラボレーションしたウルトラウアモウなど、コラボデザインのウアモウを多く出されています。

はい、こういった取り組みはすごく嬉しく思っています。これまでに円谷プロや箱根の彫刻の森美術館、上野の国立西洋美術館で開催された「ゴヤ展」などと、さまざまなコラボレーションを行ってきました。いずれも、先方からお話をいただいた時はぜひにとお返事しました。子供のときに好きだったもの・場所とつながれるのはとてもやりがいがあります。

フィギュアのほかにも、手に取りやすい価格のステッカーや、ベビー用アイテムなど、アイテム展開は多岐にわたる

――コラボレーション展開含め、ショップを構えたことで認知度が高まりやすくなった部分はありますか?

そうかもしれません。今も毎日、はじめて「ウアモウ」を知ったという一見さんがお店にいらっしゃいます。見たこともないキャラクターが店舗で展開されているのを見て、驚かれる方も多いですね。

――ショップを訪れる人の傾向は?

年齢で言うと20~30代、カップルで来てくださることが一番多いですね。

また、Webストアでは国外に向けても販売を行っているのですが、ストラップの需要が高いのは国内だけで、国外ではまったく動きません。携帯電話に何かアクセサリーをつける習慣がないようで、キーチェーンとして使ってくださる国外のお客様もまれにいらっしゃるのですが、やはり国外ではフィギュアが好まれる傾向が非常に強いです。

――日本ではストラップのほか、どんなものが人気ですか?

ストラップ以外ですと、バッグチャームですね。国によって、売れ筋の商品は本当にはっきり異なります。

日本で売れ行きが良いというストラップやバッグチャーム(左、中央)。スマートフォンカバーやアクセサリーなど、身につけて使うグッズも多い(右)

――最後に、今後の展開についてお教えください。

今後、グッズはもちろんのこと、アニメーションやコミックの続きなど"お話"の部分を深め、大事に育てていきたいと思っています。これまでにもプロのアニメーターの方にお願いしたアニメーションや、自分も制作に携わったクレイアニメーションを作ってきましたが、新作にも取り組んでいきたいですね。

また、商品展開とは別に、「アート活動」としてドローイングを描いていて、これは継続して行っていきたいです。フィギュアももちろん大好きですが、単に「トイメーカー」と言われてしまうのは複雑な気持ちでして……。あくまで「ウアモウ」を作品として展開していきたいと思っているので、絵を描いて国内外のギャラリーで展示・販売しています。マイペースではありますが、一歩一歩進んでいければと思います。

――ありがとうございました。