『鴨川ホルモー』や『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』など、多くの作品が映画やドラマ化されている小説家 万城目学。"万城目ワールド"と表現される彼の作品のもつテイストはどのような既存ジャンルでも表現しづらく独特の魅力をもつ。そんな"万城目ワールド"作品『偉大なる、しゅららぼん』がこのたび映画化された。

今回は、同作の公開を記念し、万城目氏と自身のツイッターアカウントのプロフィールに「僕の体の70%は映画でできている」と書くほど映画好きで、『メタルギア』シリーズなどで知られるゲームデザイナーを務めるKONAMIの小島秀夫氏との対談が実現した。ゲームと小説という別のジャンルでそれぞれトップクリエイターとして活躍する彼らはお互いの作品をどのように表現し、お互いにどのようなクリエイターだと感じているのだろうか。

小島秀夫(写真左)
1963年東京世田谷生まれ。1986年KONAMIにプランナーとして入社。1987年初監督作品『METAL GEAR』 でデビュー。その後『スナッチャー』『ポリスノーツ』など数々の作品を世に送り出す。1998年には『METAL GEAR SOLID』をリリース。その極限のスリル感と、映画のような独特の世界観・演出により、全世界で熱狂的な支持を得て、2001年米・二ュ一ズウィーク誌で「未来を切り拓く10 人」に日本人として唯一選ばれた。2014年3月20日には『METAL GEAR SOLID Ⅴ: GROUND ZEROES』を発売
万城目学(写真右)
1976年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。2006年に第4回ボイルドエッグズ新人賞を獲得した『鴨川ホルモー』でデビュー。2007年発表の『鹿男あをによし』は、第137回直木賞候補に。最新作『とっぴんぱらりの風太郎』も第150回直木賞の候補作となっている。映画『偉大なる、しゅららぼん』は同氏原作の最新作映画となる