ON Semiconductorは、4月に買収したTruesense ImagingのCCDイメージセンサポートフォリオを拡張する、産業用アプリケーション向け画像処理技術を搭載した800万画素CCDイメージセンサ「KAI-08051」を発表した。

同製品は、前世代のデバイスと比較して、光感度の向上、リードノイズの低減、色彩精度の改善を図っており、高度道路交通、監視、医療用画像、産業検査などの画像処理アプリケーションに要求される有効画素数800万画素のイメージキャプチャの機会を拡大する。具体的には、現行の「KAI-08050」と同じ画素サイズ5.5μmのアーキテクチャ、および読み出し率毎秒15フレーム、4/3光学フォーマットを有している。さらに、改良した増幅器の設計、新しく最適化された主要なマイクロレンズ構造、BayerおよびSparseの両方のカラー構成におけるカラーフィルタにより、主要な性能パラメータを改善している。また、「KAI-08050」と下位互換性があるため、既存のカメラ設計で利用されているファームウェアに対しては小さな変更で済む。これにより、5.5μmインターライントランスファー型CCDデバイスの全ファミリ製品と、プラグアンドプレイ互換性を保持できるようになる他、単一のカメラ設計で、100~2900万画素の解像度でイメージセンサに対応することを可能にする。

なお、「KAI-08051」はすでに生産を開始しており、モノクロ、 Bayerカラー、Sparseカラーの構成で出荷中。また、カメラ設計完了前に、イメージング性能を迅速かつ容易に詳細を検査できる評価キットも提供している。

産業用アプリケーション向け画像処理技術を搭載した800万画素CCDイメージセンサ「KAI-08051」