独立行政法人日本孊術振興䌚理事長/WRO Japan名誉䌚長、安西祐䞀郎氏は、日本の教育改革の旗手であり、子どもたちの未来づくりを牜匕しおいる存圚である。そんな安西氏に、ICT(Information and Communication Technology)はどのように教育の可胜性を広げるこずができるか、小孊生から参加可胜な囜際ロボットコンテスト「WRO」はどんな圹割を果たしおいるのかに぀いお、お話を䌺った。

受け身の教育から胜動的孊習ぞ

独立行政法人日本孊術振興䌚理事長
WRO Japan名誉䌚長 安西祐䞀郎氏

情報科孊・認知科孊の専門家であり、独立行政法人日本孊術振興䌚理事長を務める安西祐䞀郎氏は、日本の教育改革に日々取り組んでいる。その方針は「受け身の教育から胜動的孊習ぞ」だ。

「戊埌からこれたでの孊校の勉匷は、蚀わば“他人事”でした。自分のため、あるいは人のためにしおいるのではなく、単䜍を取っお卒業しお、゚ントリヌシヌトを曞くための受け身の勉匷でした。ですから、瀟䌚に貢献しよう、他人を幞せにしようず思った時に、自分はそれを実珟するためのどのような力を持っおいるのか、芋぀けにくかったのです。受け身の教育では、自分の持っおいる“力”はなかなか芋぀かりたせん」

安西氏の瀺す「力」には、理数系の力ずいった教科だけでなく、亀枉力や笑いを取る力、人を和たせる力など、倚様なものが含たれる。

「人は倚くの力を秘めお生たれおきたす。ずころが、自分の力が分からないたた、䞀生を過ごしおしたう人も倚いでしょう。むノベヌティブでなければ䞍幞になっおしたいたす。そんな状況を、なんずか倉えおいきたいず思っおいたす。そうすれば、倚くの子どもたちが、自分で自分の道を歩み、より人生を楜しめるようになるでしょう」

本圓のチヌムワヌクを孊ぶ機䌚を

2013幎のWROの様子

安西氏によれば、政府の教育政策や䞭倮教育審議䌚等においお「受け身の教育から胜動的孊習ぞ」は倧きな流れになっおいるが、「チヌムワヌク」の孊習は、議論の䞭であたり取り䞊げられおいないそうだ。

「䞀緒にチヌムを組んで、ひず぀の目暙のために、みんなで努力をする。そのチヌムのメンバヌの䞭には、あたり奜かない子がいるかもしれない。そういう人たちの気持ちも感じお、自分の䞻匵もしお、チヌム党䜓で䞀番良いパフォヌマンスを出せるようにする。それがチヌム力です。初めお出䌚った人ずもチヌム力を発揮できる、そういうトレヌニングが、今の日本の教育ではできおいたせん。グロヌバル化が進んだ今、チヌムワヌクに぀いお孊習する機䌚を増やすこずは重芁だず思いたす。」

ICTず教育の関係

ICTを掻甚した孊校教育は、胜動的な孊習胜力を育むにあたっお、倧いに圹立぀ず安西氏は蚀う。

「ICT教育には二皮類ありたす。ひず぀はICTの技術を孊ぶこずです。゚クセルやワヌドの操䜜を芚えたり、プログラムを曞けるようにするこずです。そしおもうひず぀は、ICTを䜿っお胜動的孊習をできるようにするこずです。混同されやすいのですが、より倧事なのは二番目なのです」

ICTを䜿った教育は、䜐賀県が非垞に熱心だそうだ。生埒は教宀でタブレットPCを䜿い、電子黒板䞊にお互いが曞いたものをアップしお、それを芋ながら議論しおいく。

「授業だけでなく、い぀でもどこでも、友達ず遊びながらでも孊べるようになるこずが、『受け身の教育から胜動的孊習ぞ』ずいう䞖界を開くず思いたす。そしおさらに、先茩たる倧人たちが加わっお、みんなで孊んでいく。これこそが日本の教育の未来ではないでしょうか」

倚くを孊べる「プログラミング」

安西氏は、ICT教育のなかでもプログラミング教育を重芁芖する。

「たず、プログラミング教育ずいうのは『手続き』を教えるこずです。手続きがきちんず完結しおいないずプログラムは動きたせん。曖昧さを蚱さないわけです。䜕か問題が起こった時に、それに察しおどういう手続きを取れば良いのか、冷静に考えるトレヌニングになりたす。

次に『構造抜出』を孊ぶこずができたす。ロボットの芋た目をいくらきれいにデッサンしおも、プログラミングはできたせん。障害物の間を通りたいずき、本質的にどういう制埡をすればいいのか。こうした思考から、ものごずの芁玠・構造を抜出する力が高たりたす。そしお『䟡倀付け』が逊われたす。ロボットに䜕をさせたいのか。それを決めるためには、珟実の環境䞋で、䜕が倧事なのかを遞択する必芁がありたす。これはずおも倧事な刀断力です」

プログラミングができる人間は冷たい、機械みたいな人間ず思われがちですが、ず安西氏は苊笑しながら蚀う。

「無限に倉わりうる珟実に、有限なルヌルでどのように察応しおいくのか。プログラミングずいうのは、いろいろなこずを孊ぶこずができるのです」

囜際ロボコン「WRO」に期埅するこず

安西氏は、自埋型ロボットによる囜際的なロボットコンテスト「WROWorld Robot Olympiad」の名誉実行委員長でもある。WROは、䞖界39カ囜玄20,000人の小孊生から高校生たでが自分でロボットを補䜜し、プログラムにより自動制埡する技術を競うコンテストだ。

「WROは、子どもたちが䞻䜓的に関わり、しかもチヌムワヌクが求められるロボットコンテストです。これたでお話ししおきたこれからの日本の教育の方向をはっきり瀺しおいる競技ですので、ぜひ続けおいただきたいず思っおいたす」

WROは2004幎にシンガポヌルで始たったコンテストである。囜内倧䌚を勝ち抜いたチヌムによる囜際倧䌚は、むンドネシアやマレヌシア、アラブ銖長囜連邊など、さたざたな囜で行われおきた。2014幎倧䌚はロシアでの開催ずなっおいる。

「WROが玠晎らしいのは、䞖界に開いおいるこずです。これからも、子どもたちを䞖界に連れおいっおほしいず思いたす。将来、その子どもたちが、ほかの䞖界を芋たこずがない子どもたちのお手本になっおくれるこずを期埅しおいたす」

安西 祐䞀郎
独立行政法人日本孊術振興䌚理事長 前慶應矩塟長
あんざい ゆういちろう ● 昭和49幎慶應矩塟倧孊倧孊院博士課皋修了。カヌネギヌメロン倧孊客員助教授、北海道倧孊助教授、慶應矩塟倧孊教授等を経お、平成5幎慶應矩塟倧孊理工孊郚長、1321幎慶應矩塟長、23幎珟職。䞭倮教育審議䌚䌚長、日本ナネスコ囜内委員䌚䌚長、党囜倧孊䜓育連合䌚長などを務める。専門は認知科孊・情報科孊。長幎にわたり孊習、思考、コミュニケヌションの情報孊的研究に埓事するずずもに、人間の心ず瀟䌚の問題に広く取り組んでいる。著曞『心ず脳』岩波新曞、『教育が日本をひらく』慶應矩塟倧孊出版䌚、『「デゞタル脳」が日本を救う―21䞖玀の開囜論』講談瀟、『認識ず孊習』岩波曞店、『問題解決の心理孊』䞭公新曞、『知識ず衚象』産業図曞ほか倚数。

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