楽天は6月30日、楽天市場の商品を自分の専用ページに収集し、紹介できるキュレーションサービス「ROOM(ルーム)」の提供を開始する。これは、自分の好みの商品を集めるだけでなく、その商品紹介を経由して他のユーザーが購入した際には、売上金額の約1%を成果報酬として受け取ることができるサービスとなる。
ROOMでは、楽天会員IDで作成した「myROOM」上で、商品を収集することを「コレ ! 」と呼ぶ。「コレ ! 」した商品には、楽天市場のページに掲載されている画像や説明文のほか、ユーザー自身が撮影した画像や文章の追加が可能。実際に商品を利用している写真や、お薦めポイントの紹介文を追加するなど、自由に商品について語ることができる。
同サービスの機能としては、他のソーシャルメディア同様、「他のユーザーのフォロー」や「他ユーザーの更新状況(フィード)の表示」「コメント機能」などがある。これら機能により、興味や嗜好を接点としたユーザー同士のコミュニケーションが可能になるほか、初期設定時に「フード」や「美容」「ファッション」といった興味関心を設定すると、同じ興味を持つ人気ユーザーを自動的にフォロー(後に解除可能)するといった機能もあるため、好みの商品に出会う可能性を広げることができる。
なお楽天では、同サービスの利点として、単なる商品画像の収集・共有だけでなく、商品を紹介することで成果報酬が得られる「ユーザーオリジナルのお店」を持てる点を強調している。集めた商品がmyROOMを経由して他のユーザーにより購入されると、その売り上げ金額の1%相当が楽天スーパーポイントとして取得可能。商品購入や予約サービスとは異なる、新たなポイント獲得手段となる。
今回の提供では、スマートフォン最適化サイトのみとなるが、今後はiPhoneやAndroidアプリの提供も予定している。なお、「楽天ブックス」や「定期購入のもの」「共同購入のもの」「頒布会商品」「楽天プロダクトの商品」「プライベートセールスの商品」「サーチ非表示設定商品」「懸賞商品」の商品は「コレ ! 」ができない。