日本マイクロソフトは6月2日、記者発表会を開催し、「Surface Pro 3」を日本市場向けに販売することを発表した。

同社 代表執行役 社長である樋口泰行氏は、冒頭で「はっきり言って、ヤバい、すごい、フルPCのタブレット。Pro 2は、その厚みや重さ、画面の小ささの不満点があった。このようなユーザーからのフィードバックを、全てクリアした製品がPro 3だ」と、新製品の自信のほどをのぞかせた。

Surface Pro 3のスペック説明には、米Microsoftでジェネラルマネージャーを務めるブライアン・ホール氏が登壇。「ラップトップに代わるタブレットをつくる」というSurface開発の目的を語った後、デモンストレーションを交えながら同製品の特長をプレゼンした。

左から日本マイクロソフト 樋口泰行氏、米Microsoft ブライアン・ホール氏

日本タブレット市場におけるSurfaceのシェア

同製品は、Surface Pro 2と比べ、薄さは約4mm減の9.1mm、重さは約100グラム減の800グラムを実現。12インチの画面は、フルHD+(2160×1440)の高解像度スクリーンで、縦横比率は3:2となっている。

今回新しく採用された一体型キックスタンドはマルチポジションで、150度までの角度変更を可能にした。タイプカバーもリニューアルし、キーピッチとタッチパッドもPro 2と比べ大きくなっている。また、新たに本体との接続部分にマグネットを使用。キーボードに角度をつけることができる設計となった。これらにより、どんな姿勢であっても、ノートパソコンのように安定して利用することができるという。

ホール氏は壇上で、椅子に腰掛けた状態で同製品を使用して見せ、ひざ上でも安定して利用できることを証明。「自信を持って言える。これでラップトップに代わるタブレットをつくることができた」と話した。

プレゼンターとして登壇したアドビシステムズの栃谷宗央氏は、Surface Pro 3がクリエイターや開発者にとっても有効な仕様になっていることを説明。デモンストレーションとして、タブレット上でphotoshop CCを使用してみせた。

その後、日本マイクロソフト 業務執行社員 Windows本部 本部長の藤本恭史氏が、Officeを使いながらSurface Penの使用感を披露。新調したSurface Penは、256段階の筆圧感知を備えたPro 3専用モデルで、1回のノックでOneNoteが起動、2回ノックで画面キャプチャーなど、ショートカット機能の充実を図っている。OfficeのExcel上でPenを使用したデモでは、ディスプレイにPenを近づけると専用ツールが立ち上がるなどの入力デバイスを自動的に判断する機能を紹介していた。

最後に、ホール氏と藤本氏は壇上で、Macbook Proとの重さの比較を行った。Surface Pro 3の上にりんごを乗せるなどのパフォーマンスで会場を沸かせた。

同製品の発売日とその販売価格は、「Surface Pro 3、7月17日に国内発売開始 - 法人受注は6月9日~」を参考にしてほしい。