STMicroelectronicsは5月21日、デジタル制御技法が特徴の照明コントローラファミリ「STLUX385A」を用いた高性能LED照明設計向けに、デモボード、グラフィカルコンフィギュレータ、ソフトウェアライブラリ、およびコンパイラで構成された開発環境「STLUX」を発表した。

「STLUX」は、「STLUX385A」の全機能を搭載したプラグアンドプレイ対応のデモボードと、6個の内蔵SMED(State Machines Event Driven)デジタルコントローラによってプログラマブルなPWM波形を生成する使いやすいエコシステムで構成されている。SMEDは、ハードウェアによる設定が可能なステートマシンで、内部・外部イベントにより自動的にトリガされて状態が遷移するため、従来の割り込み駆動型マイクロプロセッサよりも高速な応答が実現できる。さらに、「STLUX385A」は、リモートコントロール用のスマートグリッドコネクティビティとDALI通信に対応しており、スマートシティ全体にわたって低消費電力照明の使用を可能にする。

「STLUX」の使用により、シリアルラインとコンソール経由で「STLUX385A」の制御が可能となる。SMEDのグラフィカルコンフィギュレータは、高効率・高精度な電流制御による質の高い調光などのプログラムが可能で、最小待機時消費電力を提供するトポロジ設計を簡略化する。また、アプリケーションサンプルも用意されている。

STの高性能LED照明設計向け開発環境「STLUX」