独Infineon Technologiesは、次世代の共振型アプリケーション向けリバースコンダクティングIGBTとして650V対応「RC-H5」ファミリ「RC-H5 650V」を発表した。
同シリーズは、従来製品比で、高いエネルギー効率を実現しているほか、スイッチング損失も従来品比で30%低減しており、設計者は、最大40kHzのスイッチング周波数で作業を行うことが可能となるとのことで、これにより、システム全体のエネルギー消費量を5%削減することが可能になるとする。
また、同製品を基礎として動作するシステムでは、ブロッキング電圧が向上し、設計上の余裕が得られるため、信頼性の向上も可能。さらに、ソフト/ハードスイッチングに対応しているため、使用時の柔軟性を高めることが可能なほか、システム全体への負担も少なくすることが可能なほか、EMI動作の向上や熱性能の最適化が図られていることから、最大175℃の周辺温度で、問題のない動作が可能だという。
なお、同シリーズは、すでに20A/40A/50Aの電流クラスで提供を開始しており、2014年6月に量産出荷を開始する予定だという。