Epic Gamesが5月8日(米国時間)に、ファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)「Unreal Tournament」の新作を、コミュニティとのオープンなコラボレーションで開発する計画を発表した。プロジェクトを率いるSteve Polge氏は「みんなのために、オープンな形で共にゲームを作る。この先鋭的な方法に踏みだそう」と述べている。

プロジェクトはまず、Unreal Tournament開発のベテランによる小規模なチームが出発点となるコード、デザイン案、コンテンツなどを作成する。そしてEpicの開発チーム、Unreal Tournamentファン、Unreal Engine 4開発者とのコラボレーションをスタートさせる。ゲームはWindows/Mac/Linux向け、そして対戦FPSというのが条件。GitHubを通じて、Unreal Engine 4開発者が全てのコードとコンテンツにアクセスできるようにし、Twitchで最新情報を提供する。プログラマやデザイナでなくてもアカウント(無料)を作成すれば、フォーラムに参加して意見を述べられる。

新しいゲーム開発方法によるゼロからの開発だけにPolge氏は「ゲーマーがゲームを実際にプレイできるようになるまで長い時間がかかるだろう」としている。コミュニティの全ての要望に応えるのは不可能であり、必ずしもコラボレーションが良循環を生み出す方向に進むとは限らない。共同開発の成果に期待する一方で、「数多くの厳しい判断に直面するだろう」とも述べている。

完成したUnreal Tournamentの新作は無料で提供する。サービスから収益を得る計画であるようだ。その一環として、開発者やアーティストがコンテンツやModを無料・有料で提供できるマーケットプレースを導入する予定を明らかにしている。