ユーザーのプライバシーを尊重した検索サービスDuckDuckGoがデザインを刷新した新バージョンをベータ公開した。6月の正式公開を目標にフィードバックを収集する。

「No Tracking (トラッキングしない)」を標榜するDuckDuckGoは、プライバシー保護を求めるネットユーザーに受け入れられてきたが、検索大手のサービスに比べるとデザインが古くて使いづらく、結果の表示方法も洗練されていなかった。

新デザインは従来同様にシンプルだが、インテリジェントに動作するようになって、ユーザーが目的の情報を入手しやすくなった。まず、検索ボックスにキーワードを入力する際にキーワード候補が表示されるようになった。新デザインの最大の特徴は、結果リストの上に表示されるタブだ。例えば、「Apple」と検索すると、iPhoneやMacのApple、または果物のリンゴに関する情報をユーザーが探しているとDuckDuckGoが判断し、Web検索結果の上に「画像」「ビデオ」「レシピ」「ニュース」「製品」といったタブが現れる。このタブをクリックすることで、ユーザーは簡単に画像検索結果やニュース検索結果、レシピ検索結果などにアクセスできる。従来のように、検索時に検索方法(画像検索、ニュース検索など)を指定する必要はない。表示されるタブは、検索キーワードによって自動的に変化する。検索キーワードが「thai in san francisco (サンフランシスコ市内のタイ料理)」なら、タブは「場所(ローカル検索)」「画像」「ビデオ」になる。

新バージョンで「thai in san francisco」と検索、タブをクリックしてローカル検索結果を表示

現在のDuckDuckGoで「thai in san francisco」と検索した結果