IT大手企業、Heartbleedの危機からオープンソースプロジェクトを援助

The Linux Foundationは4月24日(米国時間)、支援を必要としているオープンソース・プロジェクトを見極めて資金援助する新たなイニシアチブ「Core Infrastructure Initiative」を結成したと発表した。最初に支援を受けるのは、先般、脆弱性「Heartbleed」が発見されたOpenSSLだ。

Core Infrastructure Initiativeは、OpenSSLに脆弱性「Heartbleed」が発覚したことによる危機から生まれた数百万ドル規模のプロジェクトとなる。その管理は、The Linux Foundation、プロジェクト支援企業から成る運営グループ、主要オープン ソース開発者や業界の利害関係者によって行われる。

イニシアチブからの支援には、オープンソース・プロジェクトにフルタイムで作業する主要開発者への奨励金のほか、セキュリティ監査、コンピューティング/テスト基盤、交通費、ミーティング調整など、サポートに必要な費用の資金援助が含まれる。

創設メンバーは、Amazon Web Services、Cisco、Dell、Facebook、富士通、Google、IBM、Intel、Microsoft、NetApp、RackSpace、VMwareなど。

The Linux Foundationは、オープンソースのコードが社会においてクリティカル性を増しているにもかかわらず、その重要性に見合うレベルの支援を受けてないプロジェクトも存在しており、実際、OpenSSLプロジェクトはこれまで年間 2,000米ドルの寄付しか受けていないとしている。