Black Lotus Communicationsは4月22日(現地時間)、「Black Lotus Threat Report Predicts New DrDoS Attacks in Excess of 800 Gbps in 2015 ≪ DDoS protection for any server or network」において、向こう12ヶ月から18ヶ月の間にDDoS攻撃による通信量は800Gbpsを超えることになるだろうという推測を伝えた。DDoS攻撃がインターネットに与える影響は今後も高いまま推移するものとみられる。
Black Lotus Communicationsはサービスプロバイダや企業向けにDDoS攻撃への防御サービスを提供している企業。業務の関係でDDoS攻撃に関する統計情報を持っており、四半期に1度のペースで報告書を公開している。今回報告された報告書によれば2014年2月に最も大きなDDoS攻撃が観測され、421Gbpsの通信が観測されたと説明がある。
Windows XPのサポートが2014年4月をもって終了となり、今後はMicrosoftから提供されるアップデートソフトウェアが逆にWindows XPのセキュリティ脆弱性を明らかにするために利用されるとみられている。今後、こうしたオペレーティングシステムのセキュリティ脆弱性を利用したマルウェアへの感染とボットネットの構築、またはDDoS攻撃の実施などが増加するものとみられ、今後の動向に注意が必要といえる。