Broadcomは、家庭ネットワーク向け6ストリーム802.11ac MIMOプラットフォーム「5G WiFi XStream」を発表した。

「5G WiFi XStream」は、6つの802.11acストリームと、3つの802.11nストリームを同時に実行する家庭用ルータ向けMIMOプラットフォームであり、従来のMU-MIMOルータおよびゲートウェイと比較して最大で50%高速化できる。また、既存の802.11acルータおよびゲートウェイの2倍の帯域幅を持ち、ソフトウェアによって、一般的なWi-Fiデバイスの高精細(HD)映像のストリーミングとデータ消費のパフォーマンスを2倍に引き上げられる。さらに、最大3.2GbpsのWi-Fiデータレートを提供することで、Internet of Things(IoT)デバイスに接続しながら複数画面でHDコンテンツをストリーミングするなど、より多くのデータを同時に利用できる。

具体的には、2つの5GHz無線と1つの2.4GHz無線で構成され、ネットワーク容量を最大化する2.96GHzの処理能力を持つ5コアの「Penta Core」CPUを搭載する。また、米国連邦通信委員会(FCC)が最近リリースしたスペクトラムに対応し、5GHz帯の同時マルチチャネル機能により、160MHzの帯域幅で6つの802.11acストリームを実現する。さらに、5GHz帯と2.4GHz帯の高出力RFによる最大のリーチとレンジレートに加え、送信ビームフォーミングとAnyBeamテクノロジーによってビデオストリーミング向けに優れたレンジを提供する。

この他、ソフトウェア「SmartConnect」では、各Wi-Fiデバイスが3つの無線チャネルの中で最適な周波数帯で確実に動作するようにする。これにより、ネットワーク上にあるデバイスのパフォーマンスが2倍に向上する。ソフトウェア「iQoS(Intelligent Quality of Service)」では、入力トラフィックを識別し、NetflixやYouTubeなどのアプリケーションが最優先で実行され、ファイルダウンロードなど、その他のアプリケーションが低い優先度で実行されるように帯域幅を割り当てられる。

なお、現在サンプル出荷中で、2014年第2四半期に量産を開始する予定。