Q:大人気の「ゆるキャラ」たち、どのキャラのデザインが好きですか?(画像はフォトブック「TOLOT」の「ご当地キャラ」デザイン)

漫画家のみうらじゅん氏が提唱した「ゆるキャラ」。2007年には「国宝・彦根城築城400年祭」に登場した「ひこにゃん」を火付け役として一大ブームとなり、今では地域振興や町おこしには欠かせない存在となりました。「ゆるいキャラクター」というだけあり、かわいいものから一見ぎょっとするものまで、デザインはさまざまです。

そこで、日本在住の外国人20名に「大人気の「ゆるキャラ」たち、どのキャラのデザインが好きですか?」と聞いてみました。

■くまモンです。(中国/30代前半/女性)
■熊本のくまモンがかわいいといえば、かわいいと思う。(ベトナム/30代前半/女性)
■くまモン。(ブラジル/50代前半/女性)
■くまモン。(イギリス/40代後半/男性)
■くまモン。(ポーランド/20代後半/女性)

熊本県PRマスコットキャラクターとして登場したくまモンは、現在の代表的ゆるキャラのひとり(公務員なんですって)。デザインはアートディレクターの水野学氏。赤いほっぺたが印象的ですが、実はこれはピカチュウなど日本で人気のあるキャラクターの要素を参考にしたものなのだとか。びっくり顔にぽってりした体形が醸し出す愛くるしさは、外国人のみなさんにも人気のようです。

■ヘタウマの感覚は何度見てもうまくつかめませんが、好きなのはふなっしーです。(フランス/30代後半/男性)
■ふなっしーです。(オーストラリア/40代前半/男性)
■ふなっしー。(スリランカ/50代後半/男性)
■ふなっしー。(ペルー/40代後半/男性)

くまモンと双璧をなす人気のふなっしー。千葉県船橋市の名産、梨をモチーフに一市民が生み出した「梨の妖精」です(なので、市や県からはいまだ非公認)。「~なっしー」という独特な話し方や、ゆるキャラには珍しい俊敏な動きで大人気に。「中の人」が醸し出すあれこれは、一度見たら忘れられない強いインパクトがありますよね。

■せんとくん、ひこにゃん。(イタリア/30代後半/女性)
■せんとくん。(インドネシア/30代後半/男性)

くまモンやふなっしーがゆるキャラ新世代とするならこちらは元祖!? 彦根城のひこにゃんは、兜をかぶったかわいい白ねこ。ゆるキャラの火付け役でありながら今も変わらぬ人気者です。せんとくんは奈良の「平城遷都1300年祭」公式マスコットキャラクター。初期には仏に鹿の角をはやした個性的な姿に批判も出ましたが、現在では人気ゆるキャラとしてさまざまな場で活躍しています。日本の歴史背景を元にしたキャラクターだったこともあり、外国人のみなさんにも目にする機会は比較的早かったと言えそうです。

■ミルキー鉄男(広島の牡蠣販売促進キャラクター)。顔がトルコ人で親しみやすい。(シリア/30代前半/男性)

■地元のゆりーとです。(スウェーデン/40代後半/女性)
■しまねっこ、こうやくん。(アメリカ/30代後半/男性)
■みきゃん(スペイン/30代後半/男性)
■あまり興味がありませんが、ふっかちゃんがかわいいと思います。(ロシア/20代後半/女性)

地元色豊かな回答が集まりました。「ミルキー鉄男」は、りりしい眉毛とはっきりした顔立ちが確かにトルコ人風。その他、ゆりかもめをモチーフにした「スポーツ祭東京2013」のマスコット「ゆりーと」、神社をかぶった黄色いねこが印象的な島根県の「しまねっこ」、高野山の「こうやくん」、みかん色の子犬がモチーフの愛媛県の「みきゃん」、うさぎと鹿を足した姿に深谷ねぎの角…なのにかわいい埼玉県深谷市の「ふっかちゃん」。どれもかわいいのでぜひ検索してみてください。丸い目をもった動物+地元の名産という要素のゆるキャラが多いのは、着ぐるみで見た時のかわいらしさも大きいのかもしれません。

■たれぱんだ(韓国/40代後半/男性)
■リラックマ(ドイツ/30代後半/男性)

こちらは一般のキャラクターであり「ゆるキャラ」ではないのですが…確かにちょっと判別が難しいかも。見た目がまさに「ゆるいキャラクター」ですもんね。

筆者も回答のバリエーションの多さ、そして地元にしっかり根づいていることにびっくりした「ゆるキャラ」事情。「オカザえもん」や「カツオ人間」のような個性的なキャラクターが出なかったことを考えると、デザインとしてはやはり、愛くるしさやかわいらしさのあるものがお好みのようでした。