Broadcomは、正確な屋内位置情報を提供する5G Wi-Fi(802.11ac) SoC「BCM43462」を発表した。
ショッピングモール、デパート、飛行場、スタジアムなど、公共の場でのロケーションベースサービスに対する需要が高まっている。ロケーションベースサービスを活用することで、ユーザーの正確な位置に基づいて割引やプロモーション、パーソナライズされたサービスを提供することが可能になる。従来の屋内位置情報は、受信信号強度インジケータ(RSSI)技術に依存しており、群衆の密度や温度などの環境要因によって信号強度とパフォーマンスにばらつきが生じることがあった。
これに対し、同製品は、独自のAccuLocate技術を搭載、ファインタイミング測定(FTM)技術を採用することで、環境要因に左右されることなく、サブメートルの精度で位置情報を提供する。また、MAC、PHY、無線が統合されたデュアルバンド(2.4/5GHz)、最大1.3Gbpsの3ストリーム空間多重、業界標準システムのサポートによるセキュリティに対応する他、組み込みハードウェアアクセラレーションによってシステムパフォーマンスを向上させた。さらに、IEEE 802.11a/b/g/nとの互換性を有する。この他、同社のエンタープライズクラスアクセスポイントソフトウェア「FASTPATH UAP」に対応する。
なお、すでにサンプル出荷が開始されている。AccuLocate技術は、同社の5G Wi-Fi 2X2 SoC「BCM43520」、5G Wi-Fi 3X3 SoC「BCM43460」、5G Wi-Fi 2x2 MIMOコンボチップ「BCM4354」にも搭載されている。