理化孊研究所(理研)は4月1日、小保方晎子研究ナニットリヌダヌらが1月に英科孊誌「Nature」に発衚した「STAP现胞」の論文にかかる䞀連の疑矩に関する最終調査報告を受け、野䟝理事長らが今埌、理研ずしお行う措眮などの説明を行う䌚芋を開いた。

䌚芋に参加したのは、3月14日に開催された䞭間報告䌚にも参加した5名(理研の発生・再生科孊総合研究センタヌ(理研CDB) センタヌ長の竹垂雅俊氏、同 理事(研究担圓)の川合眞玀氏、同 理事(コンプラむアンス担圓)の米倉実氏、調査委員䌚委員長の石井俊茔氏(理研石井分子遺䌝孊研究宀 䞊垭研究員)、そしお理研理事長の野䟝良治氏)。

野䟝良治 理化孊研究所 理事長

䌚芋の冒頭、野䟝理事長は「理研が発衚した論文が科孊瀟䌚の信頌性を損なうこずを匕き起こしたこずに察し、改めおお詫び申し䞊げたす」ず述べ、頭を䞋げた。たた同氏は、調査委員䌚の最終報告ずしお䞍正が認められたこずを受け、「研究者は高い倫理芳を持ち、科孊的結論に察し、党面的に責任を負わねばならない。特に䞻匵の根拠ずなる自らの結果を慎重に管理するこずは研究者のもっずも基本的な態床。理研の著者たちに今回の調査結果を通知し、䞍服の申し立おの暩利の連絡などを経たうえで、論文の取り䞋げ勧告を行う」ず理事長自ら、今回の論文を取り䞋げる勧告を行うず発蚀したほか、関係者の凊分に぀いおは「懲戒委員䌚の議を経たうえで厳正に行う」ずした。たた、米倉理事が「研究䞍正ず認定される結果ずなった著者の責任ず、共著者ずしお必芁なチェックを行っおいなかった責任、そしおそういったチェックをするべき環境を䜜れおいなかった組織の責任の3぀がある」ず理研ずしおの萜ち床があったこずを認め、野䟝理事長も「堎合によっおは、理事長を含めた圹員の責任に぀いおも然るべき段階で厳正に察凊する必芁があるず感じる」ずした。

ただし、研究䞍正そのものは蚱されるべきものではないずはしながらも、著者たちの人栌などに぀いおは吊定しおはならないずも発蚀し、そうした点に぀いおは十分に配慮しおいくこずも䜵せお匷調した。

今埌の理研ずしおの察応だが、組織運営を再点怜し、高い芏範の再生を目指すべく、野䟝理事長を本郚長ずする改革掚進本郚を蚭立するほか、倖郚有識者で構成される改革委員䌚を蚭眮し、デヌタの取埗や管理から成果の発衚に至るたでのプロセスの再点怜を実斜し、研究䞍正や過倱の防止に関わる芏皋や運甚の改善を行っおいくずし、䞭でも研究倫理教育に぀いおは、そのあり方を根本から考え盎し、実効性のある䜓制の敎備を早急に進めおいくずする。たた、調査委員䌚からは、理研ずしお、所圚の異なる研究グルヌプ間における責任の圚り方や共著者などの圹割を螏たえ、なぜチェック䜓制が機胜しなかったのかなどを粟査し、具䜓的な再発防止策を早急に策定すべき、ずいう話も受けおいるずのこずで、そうした責任関係やデヌタの確認方法などを蚘した明確なガむドラむンの䜜成なども行っおいく぀もりだずした。

この野䟝氏の発蚀の䞭に出おきた䞍服申し立おだが、その申請期間は最終報告曞が発行された3月31日から10日間ずされおおり、その埌、その申し出を元に調査委員䌚が50日間を期限に再床調査を行うずいう圢のものずなっおおり、すでに小保方氏は䞍服申し立おを行う以降であるずいうコメントを出しおいる。

たた、今回の䞀連の問題の䞭で終始、論文の䞍正の有無ずは別で科孊的なコミュニティによる怜蚌によっお、その存圚が議論されるべきもの、ずしおきた「STAP现胞」そのものに぀いおは、これたでの䞖界䞭で远詊に挑むも成功しないずいう報告を重く受け止める圢で、そうした倖郚の研究者たちの時間や劎力を無駄にしないために、たずは理事長䞻導の䞋、怜蚌䜜業を4月1日より1幎をめどに行っおいく蚈画であるこずを明らかにした。

この怜蚌䜜業に぀いおは、䞭間報告でも䞹矜仁史プロゞェクトリヌダヌが远蚌を行うずいう旚の発蚀がなされおいたが、その䜓制が固たった圢だ。具䜓的には、研究実斜責任者は䞹矜氏で倉わらないが、実隓総括責任者に理研 発生・再生科孊総合研究センタヌの特別顧問である盞柀慎䞀氏(盞柀研究ナニット 研究ナニットリヌダヌ兌務)が就任し、盞柀氏が適宜、状況を理事䌚に報告を行い、その郜床、怜蚌を継続すべきか吊かの刀断を行っおいくこずずなる。

たた、この怜蚌䜜業に぀いおは、4カ月をめどに䞭間報告を行い、怜蚌蚈画の終了を持っお最終報告を行う予定だずしたほか、内倖問わず、研究者からの手法の問い合わせなどがあれば、真摯に察応しおいくほか、すでに公衚したテクニカルチップスよりも優れた方法が開発された堎合は、その情報も速やかに公開したり、手技講習の実斜なども怜蚎し、第3者による怜蚌や研究の支揎も行っおいくずする。

具䜓的な怜蚌の方向性だが、刺激による分化现胞の倚胜性誘導珟象が存圚するか吊かを、科孊的に厳密性の高い方法で怜蚌するこずを目的に、論文で報告されたリンパ球からの倚胜性誘導の再珟性の有無を怜蚎するほか、他の分化现胞からの倚胜性现胞の誘導の可吊に぀いおも厳密な现胞系譜远跡法を甚いお怜蚌するずしおいる。たた、マりスを甚いた実隓においおは、倚胜性の怜蚌ために厳密性が高いず評䟡されおいる、胚盀胞泚入によるキメラ胚ぞの寄䞎胜を調べるこずで、倚胜性の有無の確認を行うずしおいる。さらに、これらの手法はれロからSTAPが存圚しおいるかどうかの怜蚌であるが、これたでの研究を経お保存されおいるサンプル现胞などに぀いおも、必芁に応じお調査を行っおいく぀もりだずしおいる。

今回の怜蚌は、論文ずは異なり、キメラ胚圢成胜の有無に焊点を圓おる圢での研究ずなる。これに぀いおは、テラトヌマをやるよりも、キメラ胚圢成胜の方が、蚌拠ずしおより確固たるものずしお出せるずいう刀断のためであり、あくたでSTAP现胞が存圚するのかしないのかを怜蚌するための調査であり、その点が最倧のポむントであり、その䜜業の䞭で必芁があればテラトヌマなども行っおいくこずずなるず説明しおいた。

䌚芋では、ずにかく理研ずしおの最倧の責務はSTAP现胞の有無を明らかにするこずであるずいう趣旚を繰り替えし述べおいたが、䌚堎からは、再発防止のためにも䜕がそこで起こったのか、ずいった事実の怜蚌も重芁ではないか、ずいう質問もあった。そうした質問に察しおも、理研ずしおどうしおこういう問題が起こったのかに぀いおは怜蚌はしたいずはするものの、すでに倱われおしたった材料などに぀いおの怜蚌は䞍可胜であり、それであいたいな結論を出すくらいであれば、れロからSTAP现胞の怜蚌を行うべきであるずいう䞻匵を繰り返すばかりで、たずは怜蚌実隓ありき、ずいう姿勢だけが匷調される䌚芋ずなった。