Texas Instruments(TI)は、TO-220とSONパッケージに封止した40V~100Vの入力電圧をサポートするパワーMOSFET「NexFET MOSFET」として新たに14品種を追加したと発表した。

新たに追加されたNexFETシリーズは、40/60/80/100Vの高効率Nチャネル・デバイスで構成されており、高電流モーター制御と電源向けに、優れた放熱特性を提供するという。中でも80Vと100V の2つのNexFET製品は、TO-220パッケージを採用し、低ゲート電荷の維持と同時に、業界最小クラスのドレイン-ソース間抵抗(Rds(on))を実現しているとのことで、高電流化と電力変換効率の向上を可能にするという。最大80Vの入力電圧に対応する「CSD19506」は、2.3mΩ(Max)のRds(on)を、100Vの入力電圧に対応する「CSD19536」は 2.7mΩ(Max)のRds(on)をそれぞれ提供する。

また同社では、60VのNexFET製品を搭載した複数の評価モジュールとして、ステッピング・モーター・コントローラ「DRV8711」とNexFETデバイスを搭載し、1個の高電流バイポーラ・ステッピング・モーターまたは2個のブラシ付きDCモーターの駆動が可能な評価モジュール「DRV8711EVM」や、プリドライバ「DRV8301」を搭載し、ブラシレス・モーターのセンサレス制御技術やドライブ・ステージ設計のための、10A、3相ブラシレスDCドライブ・ステージを提供するキット「BOOSTXL-DRV8301」、デジタル制御、位相シフト機能付きのオフライン、12V、360W電力コンバータ・アプリケーションの設計を可能にする「UCD3138PSFBEVM-027」、同期整流降圧型コントローラ「TPS40170」と2つのNexFETデバイスを搭載した評価ボード「TPS40170EVM-597」などの提供も併せて開始したとする。

なお、すでに「CSD19506KCS」と「CSD19536KCS」は量産出荷中で、1000個受注時の単価は、「CSD19506KCS」が2.30ドル(参考価格)、「CSD19536KCS」は2.30ドル(同)となっている。

最大80Vの入力電圧に対応する「CSD19506」と最大100Vの入力電圧に対応する「CSD19536」のパッケージイメージ