Freescale Semiconductorは、世界のデータセンターやクラウドサービス、Webサービスのセキュリティ強化を促進することを目指し、パートナー企業であるSilicomとGreen Hills Softwareの2社と協力して、同社のセキュリティ・コプロセッサ「C29x」のエコシステムを拡充したと発表した。
今回、SilicomはC29xをベースにしたPCI Express(PCIe)接続の量産対応ボードを、Green Hillsは同社のINTEGRITYRリアルタイムOS(RTOS)のC29x最適化バージョンの開発をそれぞれ行ったという。C29xの量産対応ボードは、業界トップクラスの暗号化性能を備えており、サーバやデータセンター、セキュリティ・アプライアンスの公開鍵処理を高速化させることを可能とするとFreescaleでは説明しているほか、2つのソリューションを活用することで、システム設計者や機器メーカーは、世界のクラウドサービスやデータセンターのセキュリティを高めることができるようになるとしている。
なお、Green HillsのINTEGRITY RTOSとEmbedded Cryptographic Toolkit(ECT)はすでにGreen Hillsより入手可能だが、SilicomのC29xベースボードは、2014年第2四半期はじめにサンプル出荷が開始される予定で、量産は2014年中頃からはじまる予定だという。