Q.日本のサインデザイン、分かりやすいですか?

海外の空港や駅に着いたとき、まず真っ先に探すのが「サイン」ですよね。サインが分かりやすければ、外国人を歓迎する姿勢が伝わってきますし、逆に分かりにくいと不親切に感じられます。

では、日本のサインは、外国人にどのような印象を持たれているのでしょうか。そこで今回は、日本在住の外国人20名に、「日本のサインデザイン」の印象について話を聞いてみました。

「分かりやすい」という意見

■とても分かりやすいです。日本語ができなくても分かります。(ロシア人29歳女性)
■基本的には分かりやすいと思います。デザイン性が高いし、色づかいもいいです。(スウェーデン人45歳女性)
■基本的に非常に分かりやすいと思います。特に電車のホームや車両中のスクリーン。(フランス人35歳男性)

"日本の地下鉄は複雑すぎる"と外国人の方はよく言われるので、駅に関するサインデザインが評価されているのは安心しました。

印象に残っているサイン

■印象的な物は道路で見かける動物出没注意の看板。(中国人32歳女性)
■特に好きなのはデパートのマルイの壁にあるデザインです。(ポーランド人26歳女性)
■日本の看板デザインにはさまざまなものがありますが、同じ業態のお店は同じ色を使ったりします。たとえば、ラーメン屋さんの看板はほぼ黄色いです。成功した会社の看板の色やデザインをコピーするところが多いと思います。(オーストラリア人44歳男性)

業態ごとに看板のデザインが似通っているのは、外国人の方からすれば識別しやすいという利便性がある一方で、"コピー"という言葉に表れているようにその店舗の個性がないと思われているようです。

「分かりにくい」という意見

■時々分かりづらいものがあります。居酒屋にあるトイレ(男 / 女)のマークです。(インドネシア人35歳男性)
■分かりにくい。工事現場の建設中のサインは、なぜ謝っているのかがわからない。(シリア人30歳男性)
■看板の英語がおかしい。例えば、清水寺=Kiyomizudera Temple。(スリランカ人58歳男性)

海外に行くと、たまに変な日本語に翻訳されたサインを見かけることがありますが、それは日本のサインも同じなんですね。それも観光のひとつの楽しみと割り切るのもいいですが、日本を代表するスポットぐらいは、いま一度見直してもいいかもしれません。

いかがでしたでしょうか。2020年には東京オリンピック・パラリンピックの開催が控えています。それまでに、より外国人の方々に優しい街に変わっていくといいですね。