宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月28日午前3時37分、「全球降水観測計画主衛星(GPM主衛星)」を搭載したH-IIA ロケット 23号機を種子島宇宙センターから打ち上げた。
GPM主衛星は、GPMマイクロ波放射計(GMI)のミッション機器を2つ搭載し、従来の衛星では観測できない弱い雨、台風の目の位置、降水の分布など、従来より正確な降水の情報を調査できる。JAXAと米国航空宇宙局(NASA)が共同で開発した。
また、降水メカニズムや気候変動が降水に与える影響の解明、ハリケーンやブリザードの監視・予測精度の向上などを期待できるとしている。
現在GPM主衛星は、主衛星軌道投入後に太陽電池パドルの展開を行った段階。引き続き、通信の確保、姿勢制御、ミッション機器の立ち上げおよびチェックアウトを行うなどして、約2カ月後から降水観測を開始する。