Intelは2月24日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開催されている「Mobile World Congress 2014」において、2.13GHzで動作する「Intel Atom プロセッサ Z3480(開発コードネーム:Merrifield)」を発表した。また、2014年後半に提供を予定している64ビット対応の次世代Atom(開発コードネーム:Moorefield)およびLTEプラットフォーム「Intel XMM 7260」の概要を公開した。

Z3480は、Androidスマートフォン/タブレット向け64ビット対応SoC。22nmプロセス技術に基づくSilvermontマイクロアーキテクチャを採用し、グラフィックスIPコアにImagination TechnologiesのPowerVR シリーズ 6を搭載している。

また、AtomベースのSoCとして初めて新たなIntel Integrated Sensor Solutionを採用しており、センサデータを効率的に管理し、機器が低電圧動作の状態にあってもアプリケーションが活発に状況を認識し続けられるようにすることが可能。同社では、同プロセッサを搭載した機器が2014年第2四半期に複数のシステム・メーカーから発表されることが見込まれるとしている。

一方のMoorefieldは、Merrifieldの特長に加え、最大2.3GHzで動作するIAコアを2個追加したほか、GPUの強化やより高速なメモリのサポートが図られており、同社のLTEプラットフォーム「XMM 7260」に最適化されている。

そのXMM 7260は、キャリア・アグリエーション(単一チップで最大23のキャリア・アグリエーションの組み合わせをサポート)やカテゴリ6の速度、また参入可能な市場が増えることを意味するTDD LTEとTD-SCDMAの両方式の対応など、LTE-Advanced向けに競争力のある機能が提供されるという。

MerrifieldとMoorefieldの概要