ワコムは2月17日、電気設計用CAD「ECAD dio」シリーズに新しい設計エンジンを搭載したソフト「ECAD dio DCX R1」を発売した。
同製品はDCXエンジンを搭載し、図面ファイル内に電気回路を一元管理する「DMT(Design Management Tree)」と部品情報を管理する「BOM(Bill Of Materials)」の2つのデータベースを同梱しているのが特徴。2つのデータベースの情報を設計作業中の個々のシーンに応じて結合・分離するなど、さまざまな用途で利用できる。
また、データベース上に電気特性、付属機器、関連機器、部品の嵌合(かんごう)などを登録できるようになり、各部品メーカーの提供するカタログと同様の部品情報をすべてECAD dioの画面上で登録・参照できる。上と設計時間の短縮を期待できるとしている。
さらに、ECAD dioのサポート契約に加入した利用者向けにデータ提供するライブラリサイト「ECAD Library」を2月28日より公開する。必要な部品データをライブラリからダウンロードすることで、自社でカタログ登録を行う作業を軽減できるほか、入力ミスなどの間違いを減らすことができるといったメリットがある。
「ECAD Library」はライブラリ公開時には自動制御設計で利用する主要機器をベースに15 万点を超える部品情報を公開。今後は利用者からのリクエストやユーザ情報ならびに部品メーカーからの情報を分析し、2014年内に20万点以上にする予定だという。