情報通信研究機構(以下、NICT)は1月29日、ソーシャル・ビッグデータ技術の研究開発について提案を公募すると発表した。

モバイル・ワイヤレステストベッド

近年、多様な機器・センサー等から収集され、ネットワーク上を流通し蓄積される「ビッグデータ」の活用を通じて、様々な社会的課題の解決、新たなサービスの創出等を目指す活動が活発化している。このような状況を踏まえ、同機構では、「ビッグデータ」に関する一連の研究開発、実証実験を可能とするテストベッド(モバイル・ワイヤレステストベッド)の構築を進めている。

今回の公募(委託研究)は、公共性を有する「ビッグデータ」を「ソーシャル・ビッグデータ」と位置付け、ソーシャル・ビッグデータの利活用の促進、サイバーフィジカルシステム、M2M、IoTとも呼ばれるシステム・サービスの実現・普及に貢献する技術を確立し、その有用性や有効性を内外に示すことを目的としている。

ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発概要

公募は3つの課題に分かれ、課題A「ソーシャル・ビッグデータ利活用アプリケーションの研究開発」、課題B「新たなソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発」、課題C「ソーシャル・ビッグデータの利活用に適した暗号技術の実装評価および活用に関する研究開発」。

各課題の研究開発期間は課題A・Bの場合、契約締結日から平成27年度(2年間延長の場合あり)、 課題Cの場合、契約締結日から平成28年度となる。予算(平成26年度)は、課題Aが188百万円、課題Bが327百万円、課題Cが30百万円(各上限)となる。採択件数は課題Aが最大7件、課題Bが最大4件、課題Cが1件となる。

なお、公募開始日は平成26年1月29日(水)、公募締切日は平成26年3月31日(月)12時(正午)必着。東京、大阪、仙台、福岡で公募説明会が実施される。