アドビ システムズは、同社のオーサリングツール「Adobe Technical Communication Suite」の最新版である「Adobe Technical Communication Suite 5」を発表した。価格は、「Technical Communication Suite 5」が22万4,000円(アップグレード価格は9万2,000円~)。「FrameMaker 12」と「RoboHelp 11」はは各13万1,500 円(アップグレード価格は5万2,500円~)。「FrameMaker XML Author 12」は5万2,500円(第1世代製品のためアップグレード価格の設定なし)。いずれの製品も年間サブスクリプションとして利用可能。

「Technical Communication Suite 5」のWebページ

「Adobe Technical Communication Suite」は、テクニカルライター、ヘルプやポリシー文書作成者、教育用資料のデザイナーのためのオーサリングツール。今回リリースされた最新バージョンでは、クラス最高のXML/DITAオーサリング機能と総合的な DTD(Document Type、Definition)サポートによって、規格準拠のテクニカルコンテンツ作成を合理化した。加えて、ワンクリックでHTML5、電子書籍、およびネイティブのモバイルアプリケーションなどのフォーマットに出力することが可能になったため、iPadやその他のタブレット、スマートフォン、電子書籍リーダー、Webおよびデスクトップへのシームレスな配信により、コンテンツの提供範囲や利用を拡大することができる。

また、今回の新バージョンでは、「Adobe Technical Communication Suite」のすべての主要コンポーネントがアップデートされた。アップデートには追加費用が発生せず、プラグインも不要。この中には、マルチチャンネルへのパブリッシングに利用できる強力なオーサリングソリューション「Adobe FrameMaker 12」、ワンクリックでレスポンシブなHTML5コンテンツを生成することができ、HTML5、EPUB 3やPDFを含む17種類の出力フォーマットのサポートするオーサリング・マルチチャンネルHTML5パブリッシングソリューション「Adobe RoboHelp 11」が含まれている。さらに「Adobe Captivate 7」、「Adobe Presenter 9」、「Adobe Acrobat XI Pro」が加わり、強力な eラーニングとデモ作成、動的なビデオプレゼンテーション、すぐれたPDF機能を一体化している。

そのほか、同ソリューションの中でもXML/DITAとDTDに対応した「Adobe FrameMaker XML Author 12」は、XML編集に特化した編集ソリューション。寄稿者や各分野の専門家がコンテンツ作成過程に参加するためのツールと位置づけられている。直観的なユーザーインタフェースにより、コンテンツのオーサリングが進行中の場合も含め、各分野の専門家がリアルタイムかつコンテキストに沿って作業に加わることを可能にし、レビューや承認のサイクルを迅速化する。なお、各製品の対応言語や価格の詳細については、それぞれの製品のWebサイトを参照してほしい。