本田技研工業(ホンダ)は1月15日、インドネシアの四輪生産販売合弁会社ピー・ティ・ホンダプロスペクトモーター(HPM)が、新たな四輪車製造工場(第二工場)の稼働を開始したことを発表した。

第二工場の年間生産能力は12万台で、年間生産能力8万台の既存工場と合わせたHPMの年間生産能力は20万台となる。新工場では、小型車「ブリオ」をベースとして主にインドネシア市場向けに開発した、マルチパーパスビークル(多目的車)の新型車「ホンダ モビリオ(Honda Mobilio)」の生産が開始されたほか、今後は、ブリオなど既存工場で生産しているモデルの生産移管も予定しており、ホンダでは、ユーザーニーズに合わせ、2つの工場でフレキシブルに生産を行っていくとしている。

なお、このインドネシア向けホンダ モビリオは、タイとインドネシアの研究所が共同で開発したアジア市場向けモデルで、1.5L i-VTECエンジンを搭載し、多人数乗車時でもパワフルな走行性能を発揮するとともに、室内空間の広さも大きな魅力となるモデルだという。また、インドネシアにおける部品調達率を86%まで高めることで、1億6000万~2億ルピア(日本円にして約140万円~170万円)程度の比較的購入しやすい価格を実現したという。

ピー・ティ・ホンダプロスペクトモーター 第二工場の外観