リコーは、サイングラフィック用インクジェットプリンターの新製品として、「RICOH Pro L4160」および「RICOH Pro L4130」の2機種を発売すると発表した。発売日は1月23日。価格はL4160が320万円、L4130が300万円(いずれも税別)。

「RICOH Pro L4160」

「RICOH Pro L4160 / L4130」は、ポスターや看板・垂れ幕などの"サイングラフィック"に特化した大判インクジェットプリンター。これまでに10機種のプロダクションカラープリンターを発売してきた同社としても、サイングラフィック用の大判プリンターは新たなカテゴリになるという。

本製品ではラテックスインクの採用により、紙や布などのノンコートメディアはもちろん、塩ビやフィルムなど多様な素材にプリントできるのが最大の特徴。さらに、PANTONEカラーチャートを近似色で93%カバーするほか、4つの印刷モード(ドラフト/高速/標準/高画質)と3つの解像度(900×900/1,200×900/1,200×1,200dpi)の設定が可能という高い印刷機能も備えた。

また、同社が開発した高耐久・長寿命のインクジェットヘッド「MH5440」の搭載により、最高18.2平方メートル/毎時(L4160での出力時)という高速プリントを実現。このほか、インクの発色性と定着性を高めて出力直後でもすぐに後加工・施工・梱包を可能にする乾燥機構や、ノズルトラブルを一時的に処置する「ノズルリカバリー機能」などを備えるなど、生産性を向上させる機能も搭載されている。

いずれもシアン、マゼンダ、イエロー、ブラック、オレンジ、グリーン、ホワイトの最大7色のインクを搭載可能。ロールメディア/リーフ(カットメディア)の双方に対応し、ヘッド部カッターによる幅方向カットやロール巻き取り機能なども標準装備する。