2014年の年頭にあたり、日本ヒューレット・パッカード株式会社 代表取締役 社長執行役員 小出伸一氏は、以下の年頭所感を発表した。
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新年おめでとうございます。
2014年の門出にあたり、旧年中に皆様から賜わりましたご支援、ご厚情に対し 深く感謝申し上げますと共に、ご挨拶申し上げます。
【2013年 日本HP創立50周年に続き、2014年 HP本社では75周年を迎えます】
2013年は、アベノミクス効果による円安の進行や株価の上昇、各種経済指標にも改善の傾向がみられるなど、日本経済が回復へ向かう兆しが見えた年となりました。2020年東京オリンピックの開催が決まるなど、久しぶりに日本全体が沸きたつような話題にも恵まれた年でした。こうした中で、私ども日本HPは、2013年創立50周年という大きな節目を迎えました。1963年の創立からこれまで、ご支援頂いたお客様、パートナー様はじめ関係各位へあらためて感謝を表するとともに、今後もより一層日本に根付いた企業として社会に対するイノベーションを提供する決意を表明させていただきました。1年を通じてお客様との更なる関係強化を図り、次の50年に向けての基礎固めができたと実感しております。
2014年は、ヒューレット・パッカードカンパニーが創立75周年を迎え、私どもにとりましては2年続けての大きな節目の年となります。現在HPでは、CEO メグ・ホイットマンのリーダーシップの下、中長期的な計画に基づいた成長軌道回復への取り組みを進めています。2013年度はキャッシュフローの大幅な改善や負債ゼロの目標を予定より前倒しで達成するなど、成長回復のための経営基盤の強化を図ってまいりました。2014年も引き続き、着実な計画遂行により、将来にわたり持続的な成長を確実なものとすべく、前進してまいります。
【イノベーションのHPへ原点回帰 ―革新的な新製品が続々市場へ】
HPの原点はイノベーションです。2013年はHPならではの最先端のテクノロジーを搭載した革新的な新製品が続々と市場に投入され、活気に満ち溢れる1年でした。業界初のカートリッジ型Software Definedサーバー「HP Moonshot System」や、エンタープライズ向けに最適化された業界唯一の高性能オールフラッシュストレージ「HP 3PAR StoreServ 7450」は、その画期的なコンセプトと性能が大きな注目を集めました。プリンター事業ではギネス認定の世界最速印刷スピードを実現したデスクトップ型プリンター「HP Officejet Pro Xシリーズ」が、HPならではの高い技術力に裏打ちされた製品として高い評価を受けました。PC関連においても、ビジネスタブレットHP Elite Pad900や、画面に触れずに手や指のジェスチャーで操作可能な「Leap Motion」を搭載したノートPCなど魅力的な製品が次々に登場しPC事業の日本におけるHPのマーケットシェアは、過去最高の第三位を獲得しました。(IDC Japan 2013年第3四半期データより)社会に対しては先進的スマートシティの実証実験への参画、そしてスマートメーターを活用したエネルギー基盤プロジェクトへの関与も始まりました。
【2014年、"New Style of IT" に向けたイノベーションでお客様、社会へ貢献】
2014年も、引き続き画期的な製品を市場に投入してまいります。クラウド、ビッグデータ、モビリティ、ソーシャル、"New Style of IT" と呼ぶITの新たな潮流に対し、HPならではのフルポートフォリオをベースにソリューションを提供し、将来にわたりお客様のビジネスの成長を支えるとともに、世界170カ国で事業を展開するHPのグローバルな体制を活かし、日本企業の国際競争力の強化を支援してまいります。加えて、安心・安全な社会の構築、個人への豊かな生活へ向けた貢献のためにイノベーションを追及してまいります。
併せてイノベーションを支える人財育成についても強化を図る所存です。お客様に高付加価値なソリューションを提供するためには、個別技術にとどまらない包括的なソリューションのアーキテクト育成が極めて重要です。HP固有の技術のみならず、パートナーシップ、業界標準のトレンドや社会の要請を踏まえた先見力ある技術者育成に投資をしてまいります。
変化の波を先取りし、常にお客様の期待を超える革新的な製品、ソリューションをご提案できるよう、今年も社員一同、全力を尽くしてまいる所存でございます。
引き続きより一層のご高配を賜わりますよう、お願い申し上げます。
末筆ながら、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。