米Dellは12月10日(現地時間)、最新のデータセンタ設計、キャンパスネットワークの近代化、高性能化するITや増加するネットワークへのアクセス需要に対応を可能とする新たなソリューションを発表した。

同ソリューションは、仮想化iSCSI-SANストレージ「Dell EqualLogic」、高速ワイヤレスネットワーキング・スイッチ「Dell Networking W-シリーズ」、キャンパスネットワーキング・スイッチ「Dell Networking N-シリーズ」で提供される。

「Dell EqualLogic」シリーズのPS6210ストレージアレイ(エンタープライズ環境向けに設計された高汎用性10GbE iSCSI SANアレイ)は、モデル刷新を施した「Dell Networkingキャンパスソリューション」により、キャンパスネットワークのデプロイや拡張や変更などを単一コンソールで操作および可視化することが可能。また、管理ソフトウェア「Dell OpenManage」向けに新たなシステム管理機能を加えた。

「Dell EqualLogic PS6210 シリーズ」は、オールフラッシュ、ハイブリッド、オールHDDオプションなど6モデルで、これらは、スループットの増加、最大3倍の性能、前世代の4倍のメモリー容量となり、新たなフラッシュ対応の製品は、仮想デスクトップの2.4倍をサポートし、前世代製品の半分の待ち時間でOLTPデータベース作業負荷性能を2倍にすることができるという。

「Dell EqualLogicソフトウェア 7.0」は、ストレージ管理を簡素化し、新たなポリシーに基づくアクセスコントロールと改善されたユーザーインタフェースを搭載。

「Dell EqualLogic SAN Headquarters 3.0」は、複数の「EqualLogic」を管理し、モニタリングと分析、詳細なイベントモニタリングを提供。新ソフトウェアには、ソフトウェア7.0の特長となる自動サポートケース作成機能の拡張と、「Dell SupportAssist」の対応により、新たなサポートケース追跡などの顧客サポートを改善する。

「EqualLogic FS7610/7600」の「Dell Fluid File System (FluidFS) v3」は、重複データの除外、および圧縮により、一般的な企業のファイルデータ保管に必要とされる容量を最大48パーセント削減。FluidFS v3は、プロトコルサポートの拡張と、より多くの第三者認証の取得により、主要医療画像ファイリングシステム(PACS)ベンダーなどのサポートソリューションのエコシステムを強化する。

「Dell Networking W-シリーズ」は、802.11ac基準に準拠、最大1秒当たり1.3 ギガビット(Gbps)のデータ送信速度で、エンドトゥエンドでワイヤレスインフラを提供することができるソリューション。W-シリーズの新しいアクセスポイントを用いたワイヤレスソリューションで、802.11ac準拠した環境実装をシンプルに実現する。

「Dell Networking C-シリーズ」は、エンタープライズおよびエンドユーザーネットワーク環境での要件に応え、高可用性と高機能性を備えた基盤構築を実現する、高性能モジュラースイッチ。モジュラー型、冗長化1/10/40GbEスイッチで、広範な接続対応性能と、操作性のソフトウェア性能で、エンタープライズ・ミッドマーケット・データセンタ環境に対応する機能性とを有している。企業は、ハイパフォーマンスアグリゲーション、エンドユーザ向けのモビリティバックエンドインフラを、10GbEおよび40GbE処理性能と高密度実装でボトルネックとアクセス過密の緩和・解消を、実現することができる。

主な製品の提供時期として、「Dell EqualLogic PS6210 シリーズ」、 サポートソフトウェアおよび「FS7610/00 with Fluid FS v3」は今月提供開始予定、「Dell ネットワークングN-シリーズ」は2014年早期の予定、「Dell OpenManage」は2013年12月予定となっている。