理化学研究所は、X線自由電子レーザー (XFEL)施設「SACLA(サクラ)」の公式PRアニメ「未来光子播磨サクラ」を、同施設の特設Webサイトにて公開している。

「未来光子播磨サクラ」は、90年代のロボットアニメをほうふつとさせる「SACLA」のPRアニメーション。アニメーション制作は神風動画が手がけており、監督は水野貴信、メインキャラクターデザインは桟敷大祐、CG監督を永田奏が担当した。ナレーションには人気声優の能登麻美子を起用。同作品のテーマ曲である「pico scope -SACLA-」は、アニメ「とある科学の超電磁砲S」などの主題歌を手がけるfripSideによる書き下ろし楽曲だ。

また、映像内に表記されているクレジットタイトルは一部を除いて全て架空の人物・出版社名。原作者名の古比蓮人(こひ・れんと→コヒーレント)、プロデューサー名の礼座美夢(れいざ・びいむ→レーザービーム)、音響監督名の須羽昆(すぱ・こん→スパコン)など、「SACLA」にちなんだネーミングに統一。加えて、映像の最後は能登が提供元を読み上げるナレーションで終了するなど、TVアニメのオープニングを意識した構成となっている。

そのほか、特設サイトでは、主人公・播磨サクラと同作品についての詳細な解説が記載されている「播磨サクラに関する調査報告書(PDFファイル)」や漫画「播磨サクラ誕生秘話」、PC/スマートフォン向け壁紙の"まとめ"などといったコンテンツが公開されている。

なお、「SACLA」は兵庫県・播磨科学公園都市内に設置されたX線自由電子レーザー施設。SACLAは「SPring-8 Angstrom Compact Free Electron Laser」から取られた略称。世界一短い波長(0.063ナノメートル)を実現しており、世界一小さい物を観察できるX線と言うこともできる。ちなみに、同施設は2013年のグッドデザイン賞(グッドデザイン・未来づくりデザイン賞)を受賞した。