東京都江戸東京博物館、国際浮世絵学会、読売新聞社は、国内外から浮世絵の傑作を集めて展示する「大浮世絵展」を開催する。開催期間は2014年1月2日~3月2日(1月6日、27日、2月3日、10日、17日、24日は休館)。開場時間は9:30~17:30(土曜は19:30まで)。入場料は一般1,300円、大学・専門学校生1,040円、小学生・中学生・高校生・65歳以上650円(歌川国芳のペーパークラフトやラバーストラップ付きの前売り券も限定販売)。
同展は、「国際浮世絵学会」の創立50周年を記念して、浮世絵の傑作を国内および世界各地から一堂に集めるもの。誰もが一度は目にしたことのある、代表的な作品約340点を展示する。
また、展示内容は江戸時代初期の風俗図屏風を筆頭に、菱川師宣の初期浮世絵から、歌麿・写楽が登場した「黄金期」、北斎・広重・国芳が活躍した「展開期」、そして、文明開化に沸く明治時代の新聞錦絵、橋口五葉が描いたモダンな女性まで、時代を追って紹介し、浮世絵の全史を通覧することができる。加えて、版画だけでなく肉筆画も多数出品され、大首絵、役者絵、相撲絵、上方絵など、浮世絵の多彩なジャンルも網羅する。
そのほか、金曜夜にテーマ別の講演会を聞きながら鑑賞できる「浮世絵ナイト」や、林家たい平の落語会、染め呉服の老舗「竺仙」が菱川師宣の「見返り美人図」に着想を得て開発したオリジナル商品など、コラボレーション企画も多数用意されている。
なお、同展は名古屋市博物館(2014年3月11日~5月6日)、山口県立美術館(5月16日~7月13日)にて巡回展が開催される。