NTTドコモは11月21日、携帯電話ネットワークを介さずに情報をやり取りできる「アドホックモード」で、Android端末同士で通信が可能となる新たなコミュニケーション手段を開発した。イベントや災害時などに活用できる新たなサービスとして、有用性や実用性の検証を進めていくという。

この新たなコミュニケーション手段は、NTTコムウェアが開発した近距離通信技術を用いており、スマートフォンやタブレットに搭載されているBluetoothを活用する。

音声やパケット通信などの携帯電話のネットワークを介さない「アドホックモード」によって、近距離に存在するスマートフォン同士で情報を伝達することができる。

例えば、混雑したイベント会場でのチャットや伝言など特定の場所に集まった人々の間での情報交換の手段として使うことができる。また、同社は、災害時など携帯通信網が機能しない状況での一斉情報伝達など、新たなコミュニケーション手段として活用するとしている。

近距離通信の仕組み(イメージ)