Sansanは10月24日、「営業担当者のスマートフォン活用と名刺に関する実態調査」の結果を発表した。
調査期間は9月~10月で、約1000名の営業担当者を対象に、インターネット調査方式で調査を実施した。
調査では、営業担当者に「あなたはお勤め先の会社に対し、どの程度(売り上げなどの成果で)貢献していると感じていますか?」「1カ月で何枚程度の名刺交換をしますか?」という質問を行った。
その結果、「貢献していない」「どちらかというと貢献していない」と回答した営業担当者の7割が、月に一度も名刺を交換しないか、10枚未満の名刺交換にとどまり、50枚以上名刺を交換している営業担当者はわずか3.2%にとどまった。
一方、「貢献している」「どちらかというと貢献している」と回答した営業担当者のうち、7.2%が月に50枚以上の名刺交換をしており、貢献していない営業担当者に比べて倍以上が月に50枚以上の名刺交換をすることがわかった。
これは、成果をあげていると実感している営業担当者ほど、たくさん名刺交換をしているということを示しているとSansanは分析している。
さらに、仕事でスマートフォンを活用している営業担当者と、活用していない営業担当者の回答を比較すると、スマートフォンを活用している営業担当者の方が「会社の売上げに貢献している」と感じている割合が6.6ポイント高かった。
10枚以上名刺交換をしている営業担当者の割合を比較をすると、スマートフォンを仕事で活用している営業担当者では47.4%いるのに対して、スマートフォンを仕事で活用していない営業担当者は37.8%にとどまり、約10%開きがあった。
ほかに、Sansanはスマートフォンを仕事で活用している営業担当者に「仕事でスマートフォンを使ってみて良かったと感じたこと」をたずねている。
「会社の売上げに貢献している」と回答した営業担当者は、「どちらかというと貢献している」と回答した営業担当者に比べ、外出先で資料をチェックすることが多いという。その他の回答では、「営業資料をオンラインストレージに入れておいて外出先で利用した」「名刺管理ツールを使って外出先で名刺を検索」など様々な機能をビジネスで活用していることがわかった。
なお、この調査に先駆けて1万1245人を対象に行ったスクリーニング調査では、会社支給のスマートフォンを利用している営業はわずか5.69%という結果だった。一方で、個人でスマートフォンを所有している営業の割合は52.7%と半数を越えていた。