マピオンは10月21日、印刷博物館において館内のナビゲーションなどが行える屋内測位サービスのテスト提供を22日より開始すると発表した。サービスの提供にあたっては、カナダ・Wifarerの技術・サービスを日本で初めて導入している。

同サービスでは、アプリを通じて印刷博物館内のユーザー位置や展示物の検索・ナビゲーション機能を提供する。館内に設置した複数のWi-Fiルーターから発せられる電波信号の強さを測定することで、館内でのユーザーの測位とナビゲーションを実現した。

これまでは、GPS電波の届かない屋内でユーザーの正確な位置を把握し、ナビゲーションを行うことは困難であった。

館内ナビゲーションの画面

館内に設置する機器は、市販されている安価なWi-Fiルーターを利用しており、ユーザー側にも専用機器は不要。Android端末にアプリをインストールするだけで利用することができる。

これまでにもWi-Fiを応用した屋内測位サービスは存在したが、今回提供するサービスは、北米を中心に空港やスタジアム、大学、病院などでの幅広い屋内サービスの採用実績を持つカナダのWifarerのソリューションが利用されている。

同社では、美術館・博物館や大規模商業施設、駅・空港などを対象に、建物内でのナビゲーションサービスや屋内測位を応用した各種ソリューションを提案するという。