STMicroelectronicsは、ローエンドの32ビットマイコン「STM32F030」向けに、評価ボード「STM32F0308」を発表した。

同製品は、初期設定済みの状態で出荷されるため、入手後すぐに使用することが可能。また、USB経由もしくは別電源によって給電されるため、拡張ヘッダによってすべてのマイコンのI/Oに素早く接続できる。ボードに実装されているマイコン「STM32F030R8T6」には、64KBのフラッシュメモリと8KBのRAMが内蔵されている。

「STM32F030」は、最低限のハードウェア変更で設計の無駄を省き、アプリケーションのパフォーマンスを向上させ、拡張性を高める。さらに、ARM Cortex-M0コア(48MHz)、5チャネルのDMAとモータ制御用タイマ、汎用タイマ×5、1MSpsの12ビットA/Dコンバータ(ADC)といった機能を、8ビットマイコンと同等の価格で実現している。また、8ビットマイコンと同様に、低価格な評価ボードとARM Cortex-Mをサポートする汎用ツールに加え、無償の開発ツールチェーンでもサポートされている。

なお、同製品は、販売代理店または同社のWebサイトから購入でき、同社のWeb価格は8.9ドルとなっている。

STのローエンド32ビットマイコン「STM32F030」向け評価ボード「STM32F0308」