Intelは10月3日(イタリア時間)、同社がIDFで発表した組込用SoC「Quark SoC X1000」を搭載したArduino uno R3互換の開発ボード「Galileo」を、2013年11月後半より提供することを2013年10月3日~6日かけてイタリアで開催されているMaker Faireにて明らかにした。

Intelアーキテクチャを採用した初のArduino互換ボード「Intel Galileo」。左が表面、右が裏面

Quark X1000は32ビットPentium互換チップで動作周波数400MHzの1コア/スレッド製品。16KBのL1キャッシュを搭載しているほか、オンダイで512KBのembedded SRAMを搭載しており、10/100MbpsのEthernetやUSB2.0、PCI Express Gen2(PCIe 2.0)などに対応している。

Intel Quark SoC X1000のチップ外観。パッケージサイズは15mm×15mm。TDPは1.9W~2.2Wとなっている

Galileoは、4.2×2.8inchの基板サイズの上に、X1000のほか、256MBのDDR3 DRAM、100MbpsのEthernetコネクタ(RJ45)、mini-PCIeスロット、microSDスロット、RS-232Cシリアルポート、USBホストポート、USBクライアントポート、8MB NOR型フラッシュメモリなどを搭載しており、3.3Vもしくは5Vで動作する。

Galileoの各種コネクタなどの概要

なお、Intelでは、Galileoについて、今後18カ月の間に、全世界1000の大学に向け5万枚を寄付する計画としている。

Galileoが封入される外箱のデザイン