計測機器大手のAgilent Technologiesは9月19日(米国時間)、自社を独立した株式公開会社2社に分割する計画であることを発表した。
1社はライフサイエンス・診断・応用市場(LDA)関連会社で、同社の社名を承継する39億ドル規模の企業に、もう一方は、現在の電子計測事業(EM)を承継する29億ドル規模の企業となる予定で、同社社長兼CEOであるWilliam (Bill) Sullivanは「当社は、2つのそれぞれ異なる投資・事業機会を有する会社へと発展を遂げてきました。当社は独立かつ戦略的にフォーカスした2社に分割し、それぞれの会社が成長・成功の最大化を目指します」とコメントしている。
また、今回の会社分割について、同社は以下のメリットを得られると説明している。
- LDAおよびEMそれぞれ異なるビジネスに経営陣が専念可能
- LDA会社は高成長のLDA事業に経営資源を集中。変動の大きいEM業界の影響を抑制
- EM会社は、かつてのLDA事業中心の投資から脱却し、自社の事業の経営資源を集中
- それぞれ独立した独自の2社として投資可能
- 両社とも良好な財務状況で、目標とする有利子負債/EBITDA倍率は2.0倍未満
なお、今回の分割については、同社株主に非課税比例分配により電子計測会社の株式を配分する方法で実施する計画としており、2014年末までの完了を目標としていると説明している。