パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は9月12日、4K 50/60p映像の伝送に最適なHDMI Ver.2.0準拠の通信LSI「MN864777/864778」を発表した。

HDMI最新規格のVer.2.0は、現在広く普及しているVer.1.4bのフルHD伝送と比較して4倍となる6Gbpsの伝送を実現している。これにより、高精細・高画質な4K 50/60p映像を規格外の方法を利用せずに、ケーブル1本で動画表示できる。

具体的には、スクランブル機能に対応することにより、不要輻射(EMI)を低減させた他、高速差動伝送技術で伝送特性を向上させた。グローバル規格に対応することにより、様々な機器に展開できるため、4K機器の普及ならびに適応分野の拡大に寄与するという。さらに、「MN864777」では、4K 50/60pスケーラ、および超解像回路などの高画質化機能を搭載した。これにより、既存のフルHDソースでも高画質処理した4K映像の表示が可能となった。また、半導体IPの提供も行い、さらなる4K機器の普及拡大を図るとしている。

なお、「MN864777/864778」は、9月より月産100万個以上の体制で量産を開始する。

パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社のHDMI Ver.2.0準拠の通信LSI「MN864777/864778」