JPCERT コーディネーションセンターは、「Adobe Flash Player」を最新版にアップデートするよう注意喚起している。

「Adobe Flash Player 11」のWebページ

アップデート推奨の対象となる製品とバージョンは、 「Adobe Flash Player 11.8.800.94 およびそれ以前 (Internet Explorer 10 以前、Mozilla Firefox など)」、および「Adobe Flash Player 11.8.800.97 およびそれ以前 (Google Chrome)」。これらのバージョンには複数の脆弱性があり、遠隔地の第三者がこの脆弱性を利用して細工したコンテンツを開いてしまうと、Flash Playerが不正終了させられたり、任意のコードを実行させられたりする可能性がある。

上記の危険を回避するため、Adobe Flash Playerを最新バージョンにアップデートすることが推奨されている。最新バージョンとなるのは、 「Adobe Flash Player 11.8.800.168 (Internet Explorer 10 以前、Mozilla Firefox など)」、および「Adobe Flash Player 11.8.800.170 (Google Chrome)」。詳細についてはAdobe Flash Player ダウンロードセンターを参照してほしい。また、自身のPCにインストールされているFlash Playerのバージョンは、アドビ システムズのWebページにアクセスすると表示される。

なお、Windows 8用「Internet Explorer 10」および「Google Chrome」には標準でFlash Playerが同梱されている。Google Chromeはアップデート時にAdobe FlashPlayerが更新されるが、2013年9月11日11:00現在、Google Chromeを再起動してもAdobe Flash Playerの更新が行われない状況となっているという。そして、Windows 8用「Internet Explorer 10」では、Windows Updateなどで最新のFlash Playerが更新プログラムとして提供される。メインブラウザとしてInternet Explorerを使っていない場合でも、「Microsoft Office」などのソフトウェアはInternet Explorer用にインストールされているFlash Playerを使用する。このため、同社は常用しているブラウザが異なる場合でも、Internet Explorer用の更新も併せて確認するよう促している。