Intelは、米国にて開催中のIntel Developer Forum 2013(IDF 2013)において、同社最高経営責任者(CEO)のブライアン・クルザニッチ氏が基調講演にて、新しい低消費電力製品ファミリならびに新しい製品ロードマップについて説明を行ったと発表した。
同氏は、今後、すべてのコンピューティング市場セグメントに対してIntelが参入を計画していると述べ、製造技術における市場でのリーダーシップの確立と、アーキテクチャ・ツールの提供を進め、低消費電力化をさらに促進させるために取り組んでいき、コンピューティングのすべての領域にその方向性を示し、リードしていくとし、22nmプロセスを採用したモバイル向けSoC「Bay Trail(開発コード名)」を今週のうちに発表するとしている。
Bay TrailはSilvermontアーキテクチャをベースとしたSoCで、AndroidやWindowsのOSを搭載したタブレットや2in1デバイスなどのモバイル端末向けに提供される予定だという。
また、低消費電力化への取り組みとして、「Intel Quarkプロセッサファミリ」を発表したほか、同製品を搭載したフォームファクタのリファレンスボードを2013年第4四半期中にサンプル出荷するとし、パートナー企業による、産業/エネルギー/運輸などの市場セグメント向けにカスタマイズ/最適化されたソリューション開発を支援する予定だとしている。
さらに、現在、同社が提供を進めているLTEモデムチップ「XMM 7160」に続く、次世代LTEモデム製品「Intel XMM 7260」を2014年に出荷する計画であることも明らかにしており、これにより将来の先進的な4Gネットワークの導入を見越したキャリア・アグリゲーションなど、最先端のLTE向け機能が提供されるようになるという。
このほか、将来のPCの継続的かつ高速な技術革として、2013年末までに生産を開始する計画の14nmプロセス採用プロセッサ「Broadwell(開発コード名)」を搭載したシステムとして、2 in 1型やファンレス型デバイス、UltrabookなどのPCにおいて、性能、バッテリー持続時間、消費電力の向上が可能となるほか、これまでの製造プロセスとアーキテクチャ分野でのリーダーシップや実績のすべてをAtomプロセッサファミリ向けに投入していくとし、先端プロセスとなる14nmプロセス技術を採用したAtomプロセッサおよび次世代のAirmont(開発コード名)マイクロアーキテクチャをベースにしたその他の製品を、2014年から市場に提供する意向であることも発表している。