アプレッソは8月19日、データ連携ソフトウェア(EAI)「DataSpider Servista」(DataSpider)の最新バージョン「DataSpider Servista 3.1」と、データ連携接続用アダプタの新製品「DataSpider アダプタ for Apache Hadoop」を、同日にリリースすると発表した。

「DataSpider」は、システムの接続方法やフォーマットの違いを意識することなく、「つなぐ」ことができるデータ連携ソフトウェア。アダプタと呼ばれる連携モジュールが豊富に用意されており、幅広いアプリやプラットフォームに対応するほか、GUIの設計画面も提供され、簡単かつわかりやすくデータ連携処理を実装できる点が大きな特徴。

最新バージョンの「DataSpider Servista 3.1」は、主な機能強化として、処理データを一定の単位で分割し並列処理を行うことでパフォーマンス向上を図る「パラレルストリーミング処理」の機能の自動最適化機能となる「スマートコンパイラ」を実装。これにより、以前のバージョンでは手動による設定が必要だったパラレルストリーミング処理が自動判別にて適用されるため処理全体の最適化を行うことができる。

パラレルストリーミング処理の概要

また、「DataSpider」の処理作成で頻繁に利用される繰り返し処理機能とCSVアダプタについて、内部ロジックの最適化によりパフォーマンスを向上。CSVアダプタは従来の機能に比べ1.5~2倍程度の高速化が実現されている。

そのほか、「Windows Server 2012」や「Windows 8」といったプラットフォーム、「Access 2010」のアダプタなどに追加対応した。

あわせて発表された「DataSpider アダプタ for Hadoop」は、「Apache Hadoop」と連携を行うアダプタで、主に、CSVデータ読み取り・書き込み、XMLデータ読み取り・書き込み、ファイルダウンロード・アップロードなどの機能を提供する。

「DataSpider Servista 3.1」は問合せだが、保守契約中のユーザーは、上位バージョンへの移行が可能。「DataSpider アダプタ for Apache Hadoop」の価格は、50万円(一括払いライセンス/税別)となっている。