シャープは7月22日、開口率とモジュールサイズが異なるシースルー太陽電池モジュール5機種を発表した。薄膜太陽電池セルに細かなスリットを施すことで発電と採光を両立しており、ガラス建材として活用できるという。発売日は7月31日。

通風部分を設けたマンションの手すり用として開発された「NA-B07A/B」は、従来機(NA-B095AA)から30%小型化することで、耐静荷重性能(時間的に変化しない一定の荷重に耐えることができる性能)が約1.9倍向上し、これにより高層マンションへの設置も可能になったという。

また、建築業界で採用例の多い柱間1200mmピッチに対応するため、複数のモジュールを接続する配線やサッシの幅を考慮して幅1150mmで設計された「NA-B11A/B」は、カーテンウォール用や天井に設置するトップライト用途に最適だと同社では説明している。

なおシャープでは今後も、住宅用や産業用の太陽光発電システムに加え、建材として活用できるシースルー太陽電池モジュールのラインアップを強化していくことで、太陽電池の普及拡大を図っていきたいとコメントしている。

マンションの手すりへの設置例

開口率は2ラインナップ

品名 シースルー太陽電池モジュール
形名 NA-B07A NA-B07B NA-B11A NA-B11B NA-B14B
公称最大出力 46W 39W 77W 66W 80W
開口率 10% 20% 10% 20% 20%
公称最大出力動作電圧 43.3V 41.5V 43.3V 41.5V 41.5V
公称最大出力動作電流 1.07A 0.94A 1.78A 1.60A 1.93A
公称開放電圧 56.9V 57.0V 56.9V 57.0V 57.0V
公称短絡電流 1.30A 1.20A 2.20A 2.00A 2.40A
外形寸法(幅×奥行×高さ) 701mm×
1001mm×
9.5mm
701mm×
1001mm×
9.5mm
1150mm×
1001mm×
9.5mm
1150mm×
1001mm×
9.5mm
1402mm×
1001mm×
9.5mm
質量 約17kg 約17kg 約28kg 約28kg 約33kg