日本工学院八王子専門学校は、最新の業務用3Dプリンターや3Dスキャナーなどを備えた、次世代のものづくり実習施設「メイカーズラボ(MAKERS LAB)」を八王子キャンパス内に新設した。
「メイカーズラボ」は、同校が次世代のものづくり教育を強化するための拠点のひとつとして設立された施設。本格的な業務用3Dプリンターの導入は、国内の専門学校としては珍しい事例となるという。同施設に導入される機器は、3Dプリンター(3D Systems Project3510 HD Plus)、CADソフト(CATIA、Rhinoceros、AutoCAD、Pro/ENGINEER)、マシニングセンタ(FANUC ROBODRILLα-D14LiA5)、3Dスキャナ(Artec Eva3D Scanner)など。
また、同校では、この施設を2014年から新たに設けられる「機械設計科」(2年制)などの実習拠点として活用する予定で、生徒が設計から試作、生産までの各行程を体験できるプロジェクト型の教育に注力するということだ。加えて、総合専門学校のメリットを生かし、機械設計科の学生の設計をもとにデザイン系学科の学生がデザインを行うなど、より現場に近い形での演習を目指していくとのこと。このような動きの一環として、同校顧問でレーシングカーデザイナーの由良拓也氏による「F4レーシングカー開発プロジェクト」を開始している。今後、これに続きさまざまな産業界と連携したものづくりのプロジェクトを多数計画しているとのことだ。