JGマーケティング 代表取締役 佐藤大吾氏 |
JGマーケティングは6月12日、ビジネス支援を目的としたクラウドファンディングサービス「ShootingStar(シューティングスター)」を公開した。同社 代表取締役 佐藤大吾氏は、寄付の仲介サイト「ジャスト・ギビング・ジャパン」の代表理事でもあり、同サイトを2010年に立ち上げている。
ジャスト・ギビング・ジャパンは、英国で誕生したファンドレイジングサイト「ジャスト・ギビング」のライセンスを受けて運営を行なっている。今回、資金調達においてほぼ似たようなサービスを開始した背景を、佐藤氏は「ジャスト・ギビング・ジャパンはライセンスの取り決めでNPOなどの非営利団体のプロジェクトしか扱えない。2011年の震災以降、復興支援として法人組織からの問い合わせが多くあり、英国(のジャスト・ギビング)とも協議した」と述べ、「この方針は変えないことにしたが、一方で個人でも株式会社でも営利目的でも、チャレンジする気持ちを大切にしたい。また、プロジェクトを応援したいというサポーターの気持ちも大切にしたいと考え、新たなサービスShootingStarとして運営することとした」と語った。
クラウドファンディングは、ある目的をもったプロジェクト発案者が目標金額を設定して、そのプロジェクトを応援するサポーターから資金を募るサービス。期限内に目標金額に達すると、手数料を引いた金額がプロジェクト発案者に支払われ、サポータからはその支援額が引き落とされる仕組みとなっている。支援を行ったサポーターには、支援額に応じて特典などが用意されていることが多く、海外ではKickstarter、国内ではREADYFOR?やCMPFIREなどのサービスが知られている。
ShootingStarはクラウドファンディングサービスとしては後発になるが、ジャスト・ギビング・ジャパンでのノウハウを活かして運営を行なっていくと説明。サービス運営上で問題となるような「プロジェクトが目標を達成したものの、特典が送られて来ない」「プロジェクトが進まない」「実際に動き出したら見積もり金額が甘く資金不足におちいった」といったことにならないように、特に留意して進めているという。
ShootingStarのプロジェクト達成時手数料は20%。佐藤氏は、ひとつのプロジェクトとしての国内最高金額である約1500万円の更新、年間の流通額1億円、支援を行うサポーター数1万人を当初の事業目標に掲げる。
また同日からは最初のプロジェクトとして、8bit news代表理事 堀潤さんによる『元NHKアナ堀潤の新チャレンジ「みんなの取材資金と技術を支えるニュースメディアつくります」』と、NPO法人オンザロード 代表理事 高橋歩さんらによる「福島の応援はリアルな出逢いから!高橋歩&福島フレンズと楽しく飲んで、友達になろう!」が開始された。