米国家安全保障局(NSA)が行っているとされるオンラインサービス上の監視プログラム「PRISM」疑惑に対し、Mozillaが6月11日、米議会にNSAのプログラムについての全情報を開示するよう求める署名サイト「Stop Watching Us」を立ち上げた。すでに、電子フロンティア財団(EFF)、World Wide Web Consortium(W3C)、グリーンピースUSAなど多数の団体や個人の署名が集まっている。

Mozillaが立ち上げた「Stop Watching Us」

Stop Watching Usに掲載した米議会宛の書簡でMozillaは、The GuradianとThe Washington Postが報じたPRISM、およびオバマ政権が米国内で電話やインターネット上の活動を極秘に監視していたことを認めたことに懸念を表明している。

また、政府がデータを収集することは、自由とプライバシーに対するアメリカの価値を根本から揺るがすもので、監視は市民の言論の自由を保障する米国憲法修正第1条および第4条の侵害にあたるとも続けている。

Mozillaが議会に要求しているのは以下の3点。

  1. 米国愛国者法の第215項の修正などを通じて、米国在住のあらゆる人に対するインターネット上の活動および電話記録の監視を法で禁じる
  2. 特別な委員会を設けて国内のスパイ行為の範囲について調査、報告、開示を行う。
  3. 違憲に監視を行っていた公務員に責任をとらせる