Creative Cloudは旧世代のソフトウェアも提供を続行

「Creative Cloud」に全面移行する流れの中で、強制的にソフトウェアがアップデートされ、旧バージョンが使えなくなるのではないかという懸念を持つユーザーもいるかもしれない。そういった不安を解消する目的で、同社は4月末に「Creative Cloud」の規約を変更。CS6を最も古いバージョンとし、これ以降アップデートが行われても、CS6より新しいバージョンは常に使えるようになる。

例えば、2013年6月に「Creative Cloud」の年間プランを契約したと仮定すると、「Photoshop CC」以外に「Photoshop CS6」も同時に利用できる。今後増えていくであろうCS6以降の「旧バージョン」も、ユーザーの使用感や機能の必要性に応じ、選択して利用することができる。

「CC」ブランドの製品アップデートの周期は?

「CS」から「CC」へとブランド名が刷新されたが、気になるのはソフトウェアのアップデートの周期。これまでは統合パッケージの性質上、1年以上のまとまった期間をもって、ブランド名を更新し、各ソフトウェアを一斉にアップデートしてきた。今後はそういった特別なサイクルを設けるのではなく、新機能が完成し次第、随時アップデートをかけていくという。

「Photoshop CC」のイメージ。これまでのCSブランドのビジュアルから刷新された

だが、PhotoshopやIllustratorなど、互換性が重要となる分野のソフトウェアに大幅なバージョンアップがあった場合は例外となるようだ。7日に行われた「Adobe Create Now MAX 2013速報イベント」記者発表会中でデモンストレーションを担当した同社の近藤祐爾氏によれば、「マイルストーンを決めて、年1回を想定してアップデートを行う」ということだ。ただし、そういった大幅アップデートをこれまでのように「CC2」、「CC3」とナンバリングしていくかどうかは未定となっている。

続いて、「Creative Cloud」に関して、ソフトウェア以外の部分における追加機能にフォーカスしていく。