アドビ システムズは、同社のサブスクリプション製品「Adobe Creative Cloud」の規約変更に関して、公式サイトのFAQ更新に先立ちって公式ブログ「Creative Cloud Blog by Sho Nishiyama」上にて発表した。
このたび変更されるのは、Creative Cloudにおける旧バージョンの利用に関する部分。今後はCS6までのバージョンであれば、無期限でさかのぼって使用することが可能となる。また、それに加えて、Creative Cloudの同時使用に関する規約も変更され、最大2台のパソコンでの同時使用が可能となった。これらの変更により、例えば異なるバージョンの「Illustrator」を任意に選択し、同時に使用するといった利用シーンも実現する。
これまで、同社公式サイト上のCreative CloudのFAQではアプリケーションの使用期間について制限がある旨が記載されており、現在は「次期バージョンのリリース後、最長1年間使用し続けることができます」と記されている。この規約にはかねてから多くの意見が寄せられていたという。それを受け、同社は2013年初旬、アプリケーションの使用期限を最大5年程度まで拡大する方向で検討していることを告知してきたが、この変更によって期限自体を撤廃することが定められた。
公式サイトのFAQに反映予定の文言
Q. Creative Cloudのメンバーは、過去バージョンのソフトウェアを入手および使用する事はできますか?その場合、どのバージョンまでさかのぼる事ができますか?
A. Creative Cloudのメンバーは、全てのデスクトップアプリケーションの最新版をご利用いただけます。加えて、CS6以降のアーカイブされたバージョンもダウンロードし、自由にご利用いただけます。
Creative Cloudのデスクトップアプリケーションは常に進化するため、ワークフローにおいて使用するバージョンを統一しやすいよう、主要なバージョンをアーカイブするという手法をとります。
アーカイブされた過去バージョンは、リリースされた当時のままアーカイブされます。つまり、新しいハードウェアやOSへ対応するためのアップデート等は行われません。また、過去バージョンの利用期間/保存期間については、現時点で特に期限を設けていません。