米CEVAは4月25日(現地時間)、モバイル機器などの低消費電力デバイス向けの超解像技術(SR:Super Resolution)を発表した。
同技術は同社が独自に開発したものであり、同社の「CEVA-MM3101プラットフォーム」でのみ実行可能である。同プラットフォームを28nmプロセスで製造した場合、5M Pixelのイメージを20MPixelに拡大するための所要時間は1秒未満、消費電力は30mW未満であると同社は説明する。
同社は、同技術を使うことで、低解像度のイメージセンサを使っての高画質なデジタルズームをモバイル機器でリアルタイムに行えるとしている。従来はPCで、しかも非リアルタイムでしか出来なかった処理がモバイル機器で可能になるることで、デバイスに新しい付加価値をつけると共にコスト削減に貢献するという。
また、ほかにもダイナミックレンジ補正や色拡張、デジタルイメージスタビライザなどの機能をソフトウェアベースで提供しており、SRもそのうちの1つとなる。
なお、同技術は同日にサンノゼで開催されたEmbedded Vision Summitにおいてデモが行われている。