宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月23日、2014年にH-IIAロケットで打ち上げられる予定の小惑星探査機「はやぶさ2」の相乗り公募小型副ペイロードの打ち上げ機会を提供できる見込みとなったことを発表した。

今回の相乗り機会の投入予定軌道は、地球脱出軌道を基本としており、分離時の高度は1000~6000km、軌道の地表投影は太平洋中央部付近の上空、軌道エネルギーC3は約21km2/s2で、小型ペイロードの質量は50kg以下、寸法は50cm3以下(分離の方式には特別な条件はないとのこと)だが、10cm3のCubeSat(1U)をJ-PODにて放出することも可能だという。

また、その他の条件としては、主衛星側の理由により打上げが2015年以降に延期になった場合は、ロケットの余剰能力がなくなるため、小型副ペイロードの相乗り搭載はできなくなるほか、小型副ペイロードの相乗り搭載の成立性について確認を要する技術課題が残っているため、確認の結果次第では、小型副ペイロードの相乗り搭載ができなくなる場合があるという。

なお、今回の公募に対する応募方法ならびに5月下旬を予定している詳細な締切日などについては、4月末までにJAXAの専用Webサイト上にて公開される予定だという。

はやぶさ2のイメージ (c)JAXA/池下章裕氏