東京エレクトロン デバイス(TED)は4月17日、1700V/1200AクラスIGBTの制御を1枚基板で実現する光ファイバインタフェース搭載のIGBTゲートドライバ「TD-BD-IGFB05K」を発表した。

風力、太陽光発電、工業用インバータの大規模化に伴い、高耐圧で大電流の負荷制御を行うシステムが増加しているが、システム制御ボードとゲートドライバを配線ケーブルで接続した場合、ノイズや落雷が原因でシステムの信頼性が保てないといったリスクが生じる。

同製品は、1700V/1200AクラスのIGBTを2回路駆動することができる汎用IGBTゲートドライバで、既存製品のIGBTゲートドライバ「TD-BD-IGGD05K」に光ファイバインタフェースを追加した製品。制御ボードとの接続は光ファイバで行い、またIGBTモジュールとの接続はダイレクトで行う仕様のため、ノイズや落雷といったリスク要因を回避し、システムの保護と信頼性の向上を実現している。

IGBTを新規採用する上で、ゲートドライバ部分における高電圧・大電流・プラスマイナス電源を使用したアナログ制御、および高電圧・大電流に耐える絶縁対応が大きなネックとなっている。TEDでは、この技術的なハードルを解決するIGBTゲートドライブボードを商品化しラインアップしている。いずれもシンプルな1枚基板でIGBTの制御を容易に実現できる。

同製品の他に、既存製品「TD-BD-IGGD05K」の基板サイズの小型化を図った「TD-BD-IGCC05K」も同時に販売する。また、1700V/1400AクラスのIGBTモジュールを並列接続可能なIGBTゲートドライバも6月に発売を予定しており、今後さらにラインアップを拡充していく予定。また、TEDではシステムに応じたカスタマイズ対応も行なっているという。

光ファイバインタフェース搭載IGBTゲートドライバ「TD-BD-IGFB05K」