Xilinxは4月8日(米国時間)、ビデオシステム開発向けリファレンスデザインとして、「リアルタイムビデオエンジン(RTVE) 2.1」を発表した。
RTVE 2.1は、Xilinxアライアンスプログラムの公式メンバー企業である OmniTekが提供するAll Programmable SoCベースボード「OZ745 Zynq-7045」上で動作する。同社のAll Programmable Smarter Visionソリューションのリファレンスデザインで、All Programmable SoC「Zynq-7000」に加え、IPインテグレーターソフトウェアツールを備えたVivado高位合成(HLS)やOpenCVライブラリー、SmartCORE IP、ハードウェア開発キットを組み合わせることにより、高度なビデオ解析や抜群のリアルタイム パフォーマンスが求められるアプリケーションの開発を加速させるという。
RTVE 2.1では、10ビットの色深度、フル4:4:4カラーサブサンプリングで動作するビデオプロセッシングパイプラインを複数利用でき、さらに、今回からWebベースのGUIが利用できるようになったので、リファレンスデザインの取り扱いが容易になったほか、最高8チャネルのビデオをサポートするため、シリコン上の同一エリアでシステムパフォーマンスを高めることが可能。また、デインターレーサとスケーラを内蔵したOmniTekのスケーラブルビデオプロセッサ(OSVP)に加え、堅牢なマルチポートビデオダイレクトメモリアクセス(VDMA)テクノロジにより、ハイパフォーマンスを維持しながら消費リソースを最小化できるという。
なお、RTVE 2.0ラウンジはすでに利用可能で、RTVE 2.1は 2013年第2四半期に利用可能となる予定。